陸自が隊員に遺言書的なものを書かせていたという話

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今件に関しては初見の時点で首を傾げる点があったのだけど、毎日新聞の転送記事ということで注釈のコメントができずとりあえずパスをしていた......のだけど。指摘があり、確認したところ、内容的には4か月前の赤旗の内容とほぼ同じ。赤旗の記事を見た毎日がトレースしたのか、赤旗と毎日が協調して転送に近い形で話を流したのか、対象となる元隊員が同一人物であることから、この人物があちこちに触れ回っているのか、その内側までは分からないけれど、少なくとも記事内容としては指摘の通り焼き直し以外の何ものでもない。機関紙に書かれているネタをそのまま一般紙にシフトするってのは、どういう事態を意味するのか、理解しているのかな。

で、この辺りの話は歳を取ると遺言書をあらかじめしたためておくことを薦められることからも分かるように、絶命・行方不明リスクがありうる立場にある人は誰でも用意を求められる、そうでなくてもやっておくべき話。「自分が死んだら自分にとってはそれでオシマイだから、別にいいじゃん」って人は、他人からも同じような対応をされてしまう。

「オーバーな」とか「そのようなリスクを想定する事自体不謹慎である」といった、危険を想定することを問題視する意見があるけれど(今件の元記事もまさにその類のあおり記事)、想定をしない方こそ不謹慎でしかない。まさにそれこそ「安全神話の亡者」に違いなく。毎日新聞や赤旗は、他の職種で似たような事案があることをちゃんと調べてからこんな話をしているのかな。それとも叩けそうなネタを見つけたから飛び付いて、大騒ぎをしているのかな。


で、遺言書は危機管理の手立てでもあり、それを否定するのはまさに「安全神話」の権化でしかない。

ああ、ちょっと用語が錯そうしているけれど、「遺書」は「死後のために書き残す文書」「自ら死に行く意志がある人が書き残す文書」「自分の式をある程度認識している」、「遺言書」とは「死後のために書き残す文書」「死後のさまざまな処理に対する指示書」「自分の死期は認識していない」。今件では「遺書」でも「遺言書」でもどちらでも「死後のために書き残す文書」との解釈なら問題はないのだけど、「遺書」は「自ら死に行く意志がある人が書き残す文書」の意味合いが強いので、今件ではあえて「遺言書」との表記を使っている。飛び降りをする人が「遺書」をしたためておくことはあっても「遺言書」はありえない。

で、色々と調べていくうちに、今件の毎日新聞で「良くないよねぇ」的な論評を裏付けしている専門家について調べてみると


この類の記事では良く活用されるタイプの「専門家」だったというオチが付いてくる。いずれにせよ、名前などの固有名詞が出て来たら、特に肩書を前面に押し出しているようでしたら、まずは検索してみる事は欠かせません、ということで。

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このページは、不破雷蔵が2015年7月12日 08:29に書いた記事です。

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