フジテレビの27時間テレビでの自動車を破損させる「芸」が何故面白くないのか

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今件については生放送で観る機会が無く、動画収録部分を探してもアクセス稼ぎの中身が無い動画か、奇妙な踊りを踊るユーチューバーのものしかなく、断片的な情報の紡ぎあわせということになるのだけど。少なくともリアルタイム検索まで合わせて情報を精査しても、あまり良いリアクションは得られていない。

個人的にはどのようなものであろうとも、他人のモノを壊して周囲で笑ってそれをネタにするってのはあまり気分の良いモノじゃない。子供の時に似たようないじめを受けたことが何度もあったから。指摘されている限りにおいては、昔はまた「相応に大御所同士による戯れ」的なものが多分にあったのだろうけど、それでもポジティブな意味での評価はさほど無かったような感はある。

今件はさらに対象者の格が異なること、モノに対する価値観が違ってきたこと、そしてネガティブな反応も合わせ視聴側の意見が容易に不特定多数に届くようになったのが、大きな要因かもしれない。要は元々くすぶる要素はあったのだけど、色々な面でラインを超えてしまい、さらに今まで個々の範囲で留まっていた疑問符が集約された感じ。


これも小さからぬ理由の一つかな。悪ふざけも勝手知ったる仲ならば多分に許されるけれど、今ではテレビそのものが視聴者との間に距離を置く存在となってしまった。どちらが離れたのかは別として。いつも遊んでいる友達が肩を叩いてそちらを向いてみたら指が出ていてほっぺたに刺さったら「なにすんだよー」で済むけれど、赤の他人にそれをやったら「何してるんですか、警察を呼びますよ」的なことになる。危険を感じて張り倒してしまうかもしれない。そんなところ。


これも一理ある。おかしいな、との思いは恐らく昔からあったんだろう。それが個々の間で消費されるだけで済むのではなく、気軽に第三者に投げかけることができるようになった。意識変化というよりは意識の共有的なものが近いかもしれない。まぁ、その分妙な連鎖反応なり、煽動に駆られやすいのも問題ではあるのだけと。


この指摘はある意味はっとさせられてしまう、そして今のテレビなるものの問題点の一つを指摘しているかもしれない。自分にとってイヤなもの、想像すると不快さを覚えるものに関して、「これは面白いでしょ?」とする作り手側の意志が見えてくると、それに気が付き、むしろ不快さが高まることになる。子供の度が過ぎたからかいみたいなものを、大の大人が仕事として全国に向けてやっているようなものだ。さらには「視聴者がそれを面白いと思っているの?」とも認識できるので、なめられている感も持ってしまう。

色々な意味で、テレビ番組に限った話でも、環境も世の中の風潮も大きく変わっている。にも関わらずこれまでと同じような様式で切りこまれても、面白みを覚えるところはない。それどころかマイナス部分が目立ってしまう。その時代の流れ、変化に、メディア側が気が付いていない、対応しきれていないのでは、と再認識させられる話には違いない。

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コメント(1)

此処に投稿された不破雷蔵様、コメントがすばらしい、
視聴者は既に局のもくろみを透かして観ています、
しっかりした日本の為に本気で考えて欲しいです、
「今直に無くなっても良い局ランキング」というのもいいですね。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年7月27日 07:37に書いた記事です。

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