災害時にそなえた飲食料品の備蓄について色々と思うこと

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先の震災の際に、避難所で起きた飲食料品の備蓄に係わる、色々な問題点や人の性(さが)、そして経験から得られたノウハウの話。これのみが正しくて他は全部間違いってわけではないけれど、少なくとも一読し、状況によっては似たようなことが発生しうるってのを頭の隅にでも置いておいた方が良い。異常事態には人の考えや行動性向もまた、正常ならざるものとなる。人間の集団行動生活における規範や倫理のタガが外れてしまうんだろうな。また、後半部分の「ありがたかった支援と困った支援」は必読。絶対。


で、その避難所の逸話がトリガーとなった、備蓄品関連の戯言......というかブレスト的なもの。当方は上記の通り、例の新型インフルエンザの流行の際に、複数の事例に合わせた形での防災用品の精査をしていたこともあり、震災の際にもその存在が大きな支え(実物そのものと精神的な面、双方で)となった。それもあり、当時の記事や情報はしっかりと残しているし、時間があればざっくりとまとめたいとも考えている。今件はそれに備えた覚書でもあるのかな。

一つ一つの断片的な情報でもつなげあわせることで有意義なものとなる。上のツイートの中のイラストは昔【もしもの時のために・非常持ち出し品26品目】で描いたもの。これも現状では文言を改める必要もありそうだな(「パンデミック」と言われても分からない人も多いだろうし)。

備蓄品の一定量の保全と逐次古いモノから使い新しいものを足していく方式は、ところてん方式と呼んでいる。ロケットペンシルでもいいけれど。だたやはり、置き場所の確保は頭の痛いところ。天井からぶら下げるわけにもいかないし......極力体積の小さなものを用意するしかないのかな。


官公庁からもガイドラインは複数出ている。またここには述べられていないけれど、備蓄品を販売する企業は大よそ、それ関係の解説ページを用意している。例えば森永製菓の

支援に行くなら「自分のものは自分で用意する」が基本。 救援に行って、要支援者の物資を使ってはいけない。 あと、「自分たちの責任で炊き出しをする」なら材料や資材調達からゴミの片づけまでやらないとだめ。 これ、基本なんですけどね...

— KGN (@KGN_works) 2015, 6月 25


これはやや余談になるけれど、支援する側に立った時のお話。これも合わせて、非常食、備蓄品の類では固形食糧、イメージしやすいものというと、軍隊で配布される食事とか宇宙食の類ってのは、備蓄品としても役立ちそうな感じ。例の「えいようかん」とかも良い例かな。

震災からもう今年で5年目。そろそろ当時の状況を詳しく精査し直し、個人や企業、そして自治体ベースでの備蓄品関連の専門的な学問体系が出来るなり、公的機関で部署を立ち上げても良い気はするのだけどね。単独で難しいのなら、エネルギーの備蓄や運用に絡んだ戦略ベースのものと合わせても良いし。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年6月26日 08:10に書いた記事です。

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