日本のビジネスメール、いらんこと多すぎて長ぇよ、という話

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定期的に出てくるネタ的な話。第三者、しかもあまり付き合いの無い人に対し、ざっくばらんに、フランクにし過ぎると、相手がへそを曲げる可能性があるし、誤解釈を招きかねないので避けるべきではあるんだけど、一定以上の意思疎通が出来ている人に対しても、かしこまった形でつらつらと説明をする必要があるのだろうか、という話。傾向としてはデジタルに触れている時間が総人生時間における比率として少なめな人に多い。手紙などの物理媒体でのやりとりの感覚で考えてしまうってのがあるんだろうな。たとえば上の件なら、シンガポールの場合のような文面を、はがきなりFAXなり手紙などで送って来られたら、ちょっと首を傾げてしまう人もいるだろう。

まぁ、好意的に解釈すれば「短く書いて相手の怒りを誘引する可能性よりは、懇切丁寧に書いてあきれ返られる方がマシ」との見方もできるのだけど。


指摘の通り、ある程度意思疎通の出来ている間柄におけるビジネス系メールでは、かしこまりすぎると本質部分を読み損ねてしまう可能性もあるので、ざっと簡略化した方が良いに違いない。緊急事態が生じた時の手旗信号で「本日はお日柄もよく云々」ってやるかい? と言われれば理解はできるはず。

署名が長い。これは良くある。恐らくは紙の名刺で肩書が多いと偉そうに見えるってのが、そのまま伝統的なものとして継承されているんじゃないかな。まぁ、相手に伝えたい情報が色々とある場合には仕方がないかも。名前と社名や部署名、URLに各ソーシャルメディアのID。身内ならばそこまでは要らないだろうけど。

一方で引用文ってのは確かにうざいけれど、これはケースバイケース。送り手に返信する際、その送り手が受信した時に「これ、なんのメールの返信なんだろう?」との状況に陥る場合がある。それを避けるのには、引用してもらうのが一番。複数のやりとりを同時に、しかも場合によっては同一人物に複数の事案を別々にやっている時には、ごちゃごちゃになる可能性があるから。

ただ、やはり短文で済むような意思伝達なら、つらつらと長文を書くのはやはり効率的では無い。その点では、ツイッターやFacebook、LINEのメッセージ機能による短文での意思伝達は、この問題を打破してくれるかもしれないという期待がある。もっとも短文のやりとりが会話的に繰り返され、そのキャッチボールがなかなか終わらないっていう可能性もあるんだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2015年6月24日 06:36に書いた記事です。

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