生食レバー問題、明文化とグレーゾーンと「乾電池を食べない」と

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【「豚レバーの生食のリスク」で考えたこと。今件で何が一番のリスクだったのだろうか】でも触れた、豚レバーの生食を店舗提供することが法で禁止されたという話。そもそも当方は生食全体として苦手なので、豚だろうが牛だろうが範ちゅうの外ではあったんだけど、色々と話を聞くと、原則的に問題外に近いようなものとの判断をせざるを得なかったりする。

それを、もちろん自身の味覚として好きだから、美味しいのだからとの理由による所も少なくないだろうけど、提供側も食する側も「社会の決まりごとに仇名す俺様、カコイイ」とか「レアなので注目される、みたいな」的な思惑が透けて見えるってのは否めない。あるいはちょっと軸がずれるかもしれないけれど、調子にのってしまう感じ。

指摘の通り、昨今規制とか法的な面での強化って、多分にグレーゾーンとして目をつむってもらっていたもの、少数だからイレギュラーとしても仕方がない的なものだったのが、調子に乗る形で拡大したので、がっつりと取り締まる必要が生じてしまった感はある。先日の自転車周りもそうかもしれない。以前「味見はいいけれど、味見だけでタッパーを満杯にするように食品売り場を徘徊されたら、味見そのものが出来なくなる」的な例えをしたのと、方向性的には同じ。


「乾電池」はややオーバーに過ぎる感はあるけれど、レバー、特に豚レバーの生食について精査をすると、まさにそれぐらいのリスクはある話だってのが分かる。さらに困ったことに豚については、国会議員にすらその類の事案が確認されてしまったこと。これも以前別の場所で触れたけど、肩書やら権威やらが、その人の主張の正当性を担保しにくくなっているんだよね。相応の権威や肩書を持つ人は、それに合うだけの紳士淑女的な行動が求められているんだけど。......まぁ、元々そんなものは無くて、ツイッターなどソーシャルメディアでぼろが出やすくなっただけの話ってのもあるのだろうけど。

また指摘の②を深読みすると、そもそも求めているはずの「安全」ってのが実は二の次で、特定対象のバッシング用ツールとして安全を掲げているだけってのが分かってしまう。手段と目的のすり替え。これもよく覚えておこう。

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このページは、不破雷蔵が2015年6月14日 06:54に書いた記事です。

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