話し合いの際に言葉の定義を相手と共有しておくことは欠かせない

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大本となった性的消費やセクハラといった、ちょいと話題に登っている話そのものはさておくとして。先行する形で【今のメロンパンってクリームが入ってるのが普通なの!?】でも触れていたけれど、何らかの議題に関するやりとりの際に、その議題となる言葉、あるいはそれに絡んだ用語については、ある程度明確な、相手にも共通する形での定義が必要。曖昧なままでやり取りがなされると、主張する側の拡大解釈のまま話が進んでしまう。例えば「おやつは菓子パン一個ね」と言われて、自分が5つ100円のヤマザキのミニパンシリーズのパン1つなのに、弟が巨大なクロワッサンドーナツだったら、ちゃぶ台返しをしてしまうかもしれない。


自身の意見として「自分としてはこのように解釈しているからこう判断する」ってのは別にいい。それは表現の自由。ただその意見が不特定多数に経典がごとく広まるような立場にある人、その権威を持って第三者に利用されうる人なら話は違ってくるけれど。それに関しては、表現の自由はあるけれど、自由には相応の責任が伴うってこと。

で、自分の意見を他人に提示する、諭す材料として用いる場合、その言葉の定義ってのは重要になる。言いたいことは大体わかるんだけど、何だか不確かなところがあるな、聞き手側がそう思う場合、そのもやもやする部分にハテナマークをぶつけて「分からん部分があるぞよ」と聞くのは失礼な話ではないし、語り手側はそのような問題が無いように、定義をしっかりと定めておく必要がある。見方を変えると、その「言葉が示す内容のもやもやさ」を逆に、悪用する事例もある。んー、最近だと「そもそも論として戦争って何よ?」ってところかな。


この部分は意外に重要。語り手側の重要ワードに関して、定義を確認するってのは、ね。それに明確な回答が出来ない場合、語り手側も語る内容について、軸そのものがぶれていることになる。

当方も時折、「そもそも論として●×の定義を確かなものとしておくことが前提だけど」的な言い回しをすることがある。やりとりの中で中心となる概念そのものが、ふわふわとした曖昧なものっぽく、そのような状態でのやりとりは、結局言葉の投げ合いそのものを楽しんでいるだけで、意味が無いものとなってしまうからだ。

まぁ、定義を尋ねた時点で逆切れされたら、その意見自身が筋の無いものと判断しても、シンプルな見分け方としては悪くないのかもしれない。

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このページは、不破雷蔵が2015年6月 4日 07:51に書いた記事です。

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