「中国人記者への対応に波紋=麻生氏に批判相次ぐ」という報道に闇を見た

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麻生太郎副総理兼財務相が今月3日の記者会見で、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を見送った日本政府の対応を「野党が批判している」とただした中国人女性記者に対し、笑った上で「うちは共産主義じゃないから中国と違って(野党が)何でも言える。パクられることもない」と答えたことが波紋を呼んでいる。記者自身が「からかわれた」と感じた麻生氏の発言に中国メディアやインターネットで批判が相次いでいる。

......ということで、先日から色々と精査をしていた、4月3日付の麻生財務大臣の記者会見での話がぐるりと回って時事通信報として伝えられたことで、やっぱり感を覚えた次第。

上記記事の解説コメントとして挙げた内容は次の通り。

今件に関しては、日本では週刊誌のAERAの記事を朝日新聞のウェブの一つであるdot.ドットが転送掲載した事が「波紋」の引き金です。本記事では片方の当事者の説明のみを事実として伝えていますが、該当記者会見の内容についてはすでに財務省の4月3日付けの記者会見議事録「麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要(平成27年4月3日(金曜日))」にて全文が掲載されています。


いわば火付け役となったAERAの記事はdot.ドットで4月19日付け「麻生氏、会見で海外メディア嘲り「爆笑」 世界に恥さらす」にて確認できますが、やはり本記事同様、片方の主張のみの内容で事実として伝えています。

いわば情報ロンダリング的な切り口として注目すべきでしょう。ちなみに同じ内容はすでに4月7日時点で「麻生太郎氏に「からかわれた」と中国メディア記者~」としてサーチナからの転送記事で掲載済みです。


リンクが張れない、文字数制限などの制約で結構端折っているけれど、状況としては大体こんな感じ。日本国内の火付け役となった朝日新聞の公式サイトの派生サイトdot.ドットで19日付でAERAの記事が転送されて掲載された際に、ちょいとアレな感があったので、【財務省の財務大臣記者会見の議事録】を確認すれば分かるのだけど、ここ数か月、大臣による記者会見で、AIIBに関する質問......というか事実上の詰問(なぜ参加しないのか、するべきだろ、しろよ的なもの)が繰り返し繰り返し、それこそ少佐なら「何度も何度も」と言いそうなペースで成されている。

確かにAIIBは財務省事案ではあるけれど、この分量は異常。記者側の質問では具体的にどの記者が質問したかまでは議事録に残っていないので断定は出来ないけれど、内容から察するに特定少数による繰り返しの質問の可能性も否定できない。だからこそ4月9日では「同じ事何度もいってんだろ」的な発言すら出て来たと思うと、よく理解できる。


無礼と読める行為なのか否かも結局のところ映像報道資料を確認しないと判断できないし、「当人が無礼と思ったから無礼なのっ」て事ならすべての事案が同じような切り口で問題提起されてしまうので、それは不可解な話になるけど。指摘の通りではある。

まぁ、議事録が無ければここまでの精査は出来なかったってこともあり、議事録そのものの早期公開はありがたいけれど、やはり記者名が全部「問」で統一されているのはちょっと不便。


ってことで財務省側に議事録に関して「質問側も具体名を。無理ならせめて各質問の質問者が誰なのか識別できるようにしてほしい」との要望を出しておいた。取り入れられるとありがたいのだけど。まぁ本当は動画の公開が一番なんだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2015年4月24日 07:58に書いた記事です。

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