保育園の騒音問題にかかわる所感と覚え書きと

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当方は本家サイトの方で保育園やら待機児童周りの統計、公的データを定期的に精査した記事を挙げていることもあり、関連情報として保育園の騒音問題も目に留める事が多い。統計データの類がなかなか出てこないので記事にするまでには至らないのだけど、個々の関連データをつなぎ合わせて頭の中にもやもやとしたものをつれづれなるままにつぶやいたので、今後何らかの形で整理分析する時の材料的なものとして、覚え書き。

騒音苦情が増えているという話は良く聞くれど、具体的にどの程度の増加なのか、そしてどの地域ではどのような階層からの騒音が増えているのか、年齢や世帯構成、職業なども合わせた統計データが欲しいところ。年金生活をしている高齢者なら自宅にいる時間が多い、苦情を入れた人自身が一人暮らしなのか、家族世帯なのか、子供はいるのかいないのか、とかさ。単なる「苦情増加」では分析のしようがない。

共働き世帯の増加、さらに就業時間の延長傾向はすでに統計データに出ている。特に都市部にその傾向が強い。当然保育園の増設も都市部になされることになる。すると、住宅と保育園の距離は当然近くなりうる。騒音苦情が増加する理屈はなりたつんだよね。距離が近くなるんだから。

後は子供の数が減っているので「身近な問題」との認識が薄れている、他人事扱い、耳障りという心境変化もあるのだろう(苦情を入れた側の属性が必要ってのは、この辺りの精査が出来るから)。それこそ「シムシティ」の街づくりのように、音を気にしなくても良い地域を集約して、そこに住宅地帯を隣接させ、互いの区間を公園や川で仕切り、距離は近いが内包させない形にするとか。都市計画レベルの問題になるかな。


......なんてことを考えていたら、ほぼ同じ結論にたどり着いた話がすでにあったりする。都市計画云々ってところまでには至っていないけど。


などという指摘もある。苦情件数が増えた、うるさいから近場には新設してほしくない、防音壁を云々って感じの忌避や単純な対処療法的な手当では、結局(シャレになってしまうけれど)大声を挙げた者勝ちという、不条理な結果しか出てこない。

状況の正確な判断のための情報の集約と分析は欠かせないし、それに基づいた適切な対応が求められるんじゃないかな。

そもそもそれ、「騒音」なの? というところから始めるべき、なのかもしれないし、さ。

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このページは、不破雷蔵が2015年4月23日 07:15に書いた記事です。

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