「子供の読書離れ」が本(書籍)ではなくて雑誌離れらしいという話

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名サイトというよりは迷サイトという感が強いし自負している......という話はともかくとして。先日の【子供の書籍離れなど無い...小中高校生の平均読書冊数などをグラフ化してみる(2015年)(最新)】に関する後日談。就学前の幼少時の子供のことはデータには無いし、大学生は「子供」と呼んでよいのか微妙なところがあるけれど、ともかくそれらは除いた小中高校生を対象に、「子供の読書離れ」という話が実態としては事実では無いという裏付け的データを掲載した。

紙媒体の本っていうと、書籍と雑誌に大別される(「本」は書籍のみで、雑誌は本では無いという仕切り方もある)けど、ともあれ書籍は読まれている、それどころか増えている。子供の読書離れ、本離れは実体としては無い。もちろん教育関係者などの努力の賜物的動きもあるので、素直に評価したい。


指摘の通り時系列的な流れとしては、現在の成人若年層はかつて雑誌に囲まれて育った世代なので、まだ幾分雑誌を購入するクセが残っている、習慣があるけれど、今の子供は雑誌そのものを買わない傾向が強い。それが数字にも表れているし、今後ますます加速化する。買う機会はどんどん失われていくし、価格的にも手に届きにくくなる。書籍は読む機会を設けられ推奨され読んでいるとほめられるけれど、雑誌はそうもいかない。まぁ床屋の置き雑誌の需要がどれほど雑誌全体に影響していくかは分からないけど(似たような場としては銀行や病院などもあるし、ね)。それらの世代が次々と成人となり、人口全体に占める比率をかさ上げしていくに連れ、雑誌の需要はさらに減ることになる。

雑誌が今後さらに厳しくなるのは間違いない。上記指摘をしている方はそれに続くツイートで、「雑誌業界合同で、「中高生が、小遣いで買える雑誌」を企画して、中高生に「雑誌を買う生活風習」を定着させないと、将来の顧客がいなくなる」とも危惧しているけれど、正直紙媒体では難しい感はある。蓄積性のある、専門色の強い雑誌はともかく、その場で読んでしばらく置いて、あとは古紙回収回しって類の雑誌は、今後さらに厳しい状態に追いやられるのは容易に想像できる。

元の記事で触れている通り、雑誌を読むという機会は少なくとも小中高校生の間では、多分に電子書籍......というか、電子書籍も含めたデジタル系の文字媒体にシフトしつつある。ウェブとかブログとかソーシャルメディア。雑誌を読むという行動が、どのような需要を充当することになるのかを考えれば、それは仕方のない話ともいえるんじゃないかな。

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このページは、不破雷蔵が2015年4月20日 08:03に書いた記事です。

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