「日本の情報衛星 商業用以下」とあるけれど......

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3日本では過去最高の解像力40センチ級となる見込みの光学5号機だが、最新の商業衛星は30センチでさらに上を行く。米軍の偵察衛星は、米航空宇宙局(NASA)のハッブル宇宙望遠鏡とほぼ同じ設計で、解像力は10センチかそれ以上とみられる。日本は情報収集衛星に年600億円以上を投じているが、安全保障や防災にどれほど役立っているかは見えないままだ。

詳しい内容は引用元、そして


......ということでオープンにされている情報のみでもある程度性能はざっくりと分かるという見解があるけれど、一方でその利用目的を考えると、情報取得元を自前で持つことの必要性って上では非常に大きな意義がある。たとえ世界規模で比較して、商用規模のものと比べて性能的にはトップでないとしても。そりゃ性能が高いに越したことはないけれど、開発のタイミングやリソースなども合わせて考えれば......ね。

該当新聞記事を読み解くに、米軍と同じ能力を有する偵察衛星の取得を日本が行うよう、望まれているようにも見える。そのためにはもちろん、その方面の予算のダイナミックなまでの増額が必要になるのだけれど、もちろん賛同されるのだよね、というツッコミをしたくなる。第一「トップの性能を持たなければ無駄遣いだ、無意味だ、通常時なら買えるじゃないか」というのなら、「それなら日本の全国紙は、最大発行部数の読売新聞以外は存在価値が見えませんね」ということになる。

エネルギーや食糧に関する安全保障と同じような考え方もしなきゃならない。第一、情報を売りにしている新聞自身が、その情報の独自取得性の重要性を丸っきり放り投げてどうするの、という感は否めない。


あれだねえ。以前ちょっとしたネタ話になった、「グーグルアースで海自の艦船の位置が分かる」という話をほうふつさせるものがある。そんな感じ。突っ込める機会があれば、容赦なくツッコミをいれることにしよう。

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このページは、不破雷蔵が2015年3月26日 06:49に書いた記事です。

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