カルビーも成型型のポテトチップスに参入との報道

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 カルビーは23日、ジャガイモの粉末を成型して揚げる成型タイプのポテトチップスを発売すると発表した。筒型の箱入りで、今秋投入する。2018年をめどに同タイプの売上高を100億円まで拡大し、50%近いシェア獲得を目指す。商品化する「ポテトチップス クリスプ」は「うすしお味」「コンソメパンチ」の2種類を投入する。

「成型型」とは何だか字面があまりよろしくないけれど、通常のポテトチップスにあるような「じゃが芋をスライスして揚げるなどの調理」ではなく「一度じゃが芋を粉状にした上で色々と混ぜて味わいを付加させ、ポテトチップス状にする」というもの。円筒形の紙質なケースに入っているアレだね。

今件に関してカルビーからは具体的なプレスリリースは無し。「発表した」とあるので報道向け記者会見の類でもあったのかもしれないけれど、確認できない以上本家サイトの記事には出来ず。ぐぬぬ。

確かに昨今コンビニでは新商品のポテチが次から次へと登場しているけれどあまり変わり映えはしない。ディスカウントストアやドラッグストアでも値引きされた定番商品や限定商品がずらりと並んでいるけれど動きは鈍い。市場が飽和しているのか、ある程度飽きが来ているのかもしれない。あるいは割高感を覚えるようになったのかも。場所も取るし。海苔二倍とか三倍とか、インパクトはあるけれどドーピング的な感もある。

一方成型型ならば形を整えられるので容器にぎっちりと詰め込むことができ、場所も取らずにスタイリッシュな食し方ができる。また付加価値もつけやすい。内容的には普通のポテトチップスと同じはずなんだけど、なんだかワンステップグレードが高い感はある。その辺りに目をつけたんじゃないかな。

もっとも各販売店の動向を見るに、飽和状態は成型型についてもあまり変わりない。人気となる味わいが定着しないんだよね。次から次へと新しいものを出す「面白美味し」を求める声に応えているってのは分かるのだけれど、「これは良い」と思ってもすぐに終売してしまう。安定感が無く、次から次へと新作を出されると、結局あまり変わり映えしないやん、的な話になってしまう。

その辺りを見抜き、定番となるような成型型ポテトチップスを生み出せるか否か。カルビーが本当に今件について乗り出すのなら、その辺りにも重点を置いてほしいな。

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このページは、不破雷蔵が2015年3月24日 06:21に書いた記事です。

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