タイトルは「●×とは!?」的な謎かけ型が良いのか「●×だった!」的な結果断定型が良いのか

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これって随分前から論議されてきた話で、電車のつり革広告のコピー問題とか、ヤフーの記事におけるタイトル13文字問題とかと合わせて、非常に興味深い話ではある。結論としてはケースバイケース。読者の購読性向や記事の内容、傾向によってさまざまで、どちらが正しいとはいえない。試行錯誤・運用実験を重ね、各状況毎のベターなものを見つけ、それにシフトしていくしかない。

「●●の正体とは?」的なものは、謎かけ型。目を留めた人に疑問を呈し、続きを読ませたくするもの。「●●の正体は××だった!」は追求型。結論をタイトルで呈して、詳しい部分を知りたい人を誘導するもの。記事特性にも寄るので、どちらが正解なんてことはない。「ラノベのタイトル」との指摘はあったけど、まさにラノベのタイトルは後者のパターン。


個人的にはこの傾向、元々見受けられたものなんだけど、スマホやタブレット型端末の普及が加速化されてる感はある。パソコンの大画面でさまざまなメニューなどと合わせてタイトル一覧が表示されるのではなく、ほぼタイトル一覧だけで画面が埋め尽くされる。例のキュレーションサービスなどを使っている場合は、さらにその傾向が強くなる。そのような一覧で、胡散臭げに見える謎かけ型タイトルがずらりと並んだら、全部まとめて避けてしまう気分になるのも理解は出来る。それよりはタイトルで概要ががっつりと把握出来、その上で中身を見てみたいと思わせるものの方が選ばれやすい。例えが悪いかもしれないけれど、ファンタジー的な喫茶店で「森のささやき」「山リスの潜む木陰」的なメニューが並んでいるよりは、普通に「ホットコーヒー」「レモンティー」とした方がいいってこと。

ただその場合、指摘の通り......に加え、文字数の問題もあり、派手に言い切り、インパクトの強い表現が好まれることになる。「衝撃」「人気」「斬新」「話題」なんていうキャッチーなコピーと共に、ね。この辺り、気を付けないと羊頭狗肉な状態になってしまって、コンテンツそのものが避けられることになってしまう。

まぁ、良い例を挙げると「www」の多用だね。今じゃ「ダサい表現」の筆頭となってしまった。ドーピングみたいなものだ。

何事も中庸が一番長生きするってことなのかな。

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このページは、不破雷蔵が2015年3月13日 06:45に書いた記事です。

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