竹書房が雑誌の懸賞で当選者を水増し、50名当選が実際には1名なんて話も

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「雑誌の読者プレゼントの当選者数を、実際より多く水増しして掲載していたとして、消費者庁は、東京の出版社「竹書房」に対し、再発防止を命じる行政処分を行いました。命令を受けたのは、漫画雑誌や、漫画の単行本などを発行する、東京・千代田区の出版社「竹書房」です。


命令について竹書房は「しんしに受け止め、社内の体制を強化して再発防止に取り組んでいきたい」と話しています。



指摘にある通りこの類の話は時折話題に登るし、直近では秋田でも話題に登った事案。「予算の都合で景品を購入できなくなったが、アンケートの回収率を上げたかったため、うその表示をした」と説明したとの話が報道されているけれど、このような事案の場合「編集担当などが商品をちょろまかした」「数字を底上げして懸賞の魅力度をアップさせたかった」のどちらかなんだよね。そしてその体質が編集者レベルなのか、編集部レベルなのか、それとも企業全体としてのものなのかという違いもある。

消費者庁のリリースではそこまで読み取ることは出来ないけれど、報道の限りでは「編集部レベルの話」「予算不足で景品が確保できなかったけど豪華に見せたかった」ということらしい。


これだけ大規模に長期間に渡り行われていたことに加え、公開資料を見るにしっかりと表向きの数字と実態数値が記録として残っていた点を見るに、ある程度の組織だった動きであることに違いは無い(個人編集が商品を抜いていたのなら、ここまでの記録は取れない)。

一方で、表向きの数字と実態の数字の間の差異がばらばらで、規則性が無いのも気になる所。単なる出来心的なものではなく、もっと深い部分で色々と問題がある気がする。

いずれにせよ徹底的な原因究明とその対応策を構築した上で公開し、実行しない限り、「この会社の雑誌の懸賞、また中抜きとか上げ底してるんじゃないかな」と思われることに違いは無い。そしてそれに限らず、さまざまな方面で信頼を損なってしまったことも否定できまい。普段は見えない、分かりにくい所だからこそ、周囲の信頼を裏切らないよう、誠実にこなす必要があるのにね。

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このページは、不破雷蔵が2015年3月14日 06:57に書いた記事です。

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