書籍購入のああ無常、苦労して買ってみたら......という話

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先日の【雑誌掲載後に単行本化されない可能性と、読者側の「雑誌」か「単行本待ち」かの判断と】の話にもある通り、出版業界のさまざまな状況変化に伴い、単行本はますます手に入りにくくなっている。重版がされないのは当たり前、初版刷数も大したものでは無く、発売直後に買い逃すと、あっという間に「存在はしているはずなのに、どこにもない」的な状態に。

同人誌でも状況にあまり変わりは無く、作者先生のサイトやファンサイトにはその本の存在、サンプルなどが掲載されていても、本紙そのものが見つからない。たまにオークションサイトで出展されていても、定価の数倍もの価格がついていることもざら。商業誌以上に冊数は少ないから、欲しい度合にもよるけれど、手を伸ばしてしまうことも。

で、買ったら買ったでその後総集編が出て、自分がプレミア価格で買った作品がそのまま収録されて、凹んでしまった上で、なおやはり再度購入してしまうファンのサガ。「ファンサーガ」というと何だかカッコイイけれど、お財布の中身は厳しい。


商業誌でも有名どころの作家になると短編集は結構色々な切り口・編集構成で発売されたり、連載ものは1冊あたりの収録話数を変えて再発売されるってことも結構ある(まぁこれは小説でも変わらない)。さらに、そのような再編集による再発売が無さげなタイトルで、新本は当然見つからず、ようやく古本で見つけたと思ったら、絶版マンガ図書館で配信が始まっていたり、とかね(笑)。

まぁ、絶版マンガ図書館に関しては、配信が始まったら始まったで、作家側にさまざまな恩恵が生じて、その結果、該当作品の続編が生まれる可能性も生じるのだから、悪い話ではない。この無常感をむしろ、購入した人だけが得られる特典みたいなものだと考えれば、それはそれでありかなあ、とも思ったりする。

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このページは、不破雷蔵が2015年1月26日 07:00に書いた記事です。

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