レジ横にレジ打ちの人が並ぶウォルマートの宣伝画像を「フェイク」だと指摘する声、その理由は......

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世界にその名をとどろかせているウォルマート。日本にも関連企業が展開しており、先日実地レポートで紹介した「業務スーパー」の場所も、直前まではウォルマート系のお店が展開されていた。

で、そのウォルマートのプロモーションの写真っぽいものを挙げ、「この写真はフェイクだ、実態を表して無いね」との指摘。どこかおかしい場所でもあるのかな、商品がコピペされているとか、こんなに多種多様のものがあるはずはないとか......いや、それはないはずだけど。

と、指摘をよく読むと「レジの横全てに店員がいる。そんなことはありえない。大抵はセンサーで自動読み取り型の清算レーンを採用していて、店員が打つレジはごく少数のはずだ」とのこと。ああ、なるほど。本当にフェイクか否かというわけではなく、ウォルマートのレジ打ち店員の少なさの実態をからかったまでで、本当に写真がコラージュ的なものだってわけではないのね。

コメント欄でのツッコミも、多分にそれを理解した上で、半ば悪乗りの形での指摘がされている。例えば「いやフェイクじゃない。この写真はホンモノ。レジ打ちの人がいるレジが4つあるのは事実で、写真に出ているのはその4人。残りの50レーンは自動清算レーンだ」とかいうのが典型的。

実際、国内のウォルマート系のお店でも、人が打つレジは少数で、あとは自動清算型ってパターン。人件費削減と混雑緩和が主な理由で、合理的ではあるのだけど、自分が見た限りでは、お年寄りは人打ちの方に並ぶ傾向がある。なので店員がいるレジはいつも大混雑。しかも当方が何度か足を運んだ経験のある店では、一部自動清算レーンには対応していない商品があり、その類の商品を買う場合には、店員がいる側のレジに並ぶことを強要させられる。

当方が良く使う某大手スーパーでは、全部のレジが店員によるキー打ちタイプ。でもここ数年の需要変化を受けて高齢者向けの宅配サービスを始めたのだけれど、それをお客がお願いするとレジの動きが止まり、係りの人とのやり取りが始まるので、回転率が大幅に悪化している。ちょっとした買い物をしたい時には、自動清算レーンを用意して清算窓口を増やすのもアリだよなあ、と思う機会も少なくない。

ただ、先のキオスクの件にもある通り、一度技術習得をした人の首を切ると、なかなか状況の回復は難しいからねえ......。ウォルマートのように割り切るってのも一つの手なんだろうな。

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このページは、不破雷蔵が2015年1月24日 09:04に書いた記事です。

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