桜島とポンペイのお話。距離を再確認してみる

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先日【「桜島の火砕流で川内原発がアブナイ」という話を地図にしてみると】で桜島の噴火リスクに伴う火砕流と川内原発の位置関係について語られた話のチェックをしたけれど、そこで少々触れたポンペイとの関連について、記事執筆後にグーグルマップなどで測定をしたので、後日談的な意味で補則資料として。

単なる地図よりはこのように地形がよりはっきりとわかる航空写真の方が状況の把握はし易い。忍者ハットリ君の歌じゃないけど、山を越え谷を越えないと、川内まで到達はしえないんだよね。論理的にはそれもありうるけど、どれだけ大量の火砕流が必要になるのだろうかと考えると、現実性はゼロに等しい。いや、それ系の専門家でない当方でも、それ位は容易に分かる。鹿児島市のリスクは別にしても、ね。

で、せっかくだから例のポンペイも再計測。


どこを始点・終点とするかで数キロの差異が生じるけど、大よそ10キロ強しかも地図の通り、火口からポンペイまでは下り坂一直線。これなら火砕流が流れ出る、到着するってのは十分理解できる。

で、この測定をしていた時に気が付いたのだけど。


ポンペイの悲劇の際に噴火したヴェスヴィオ山の西にはナポリがある。そして距離は大よそ10キロ強と、ポンペイまでの距離とさほど変わりはない。火口から目的地までの下り具合もおおよそ変わりはない。自然のいたずらで、仮に刃が西側に向かっていたら、ナポリ一帯は火の海となっていただろうし、その場合はイタリアの歴史にも少なからぬ変化が生じていたのかもしれないな。興味深い話ではある。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月17日 06:22に書いた記事です。

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