正直者がバカを見る環境ではヒヤリハットも重大事故も無くならない

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色々な説明の仕方があるけれど、重大な事故、問題に至りそうで何とか回避できた、事前で止めることができた状態を、「ひやっとした」「はっとした」心境になる場合が多いことから「ヒヤリハット」と呼んでいる(※後で触れるけど、これ厳密にはちょっと違う)。要は重要事案の一歩手前の状態、事象。このような状況をしっかりと分析し、回避することで、事故を事前に防ぐことができ、リスクを減らせるはず、なんだけど......その「ヒヤリハット」はなかなか報告されないというジレンマがある。なにしろ事案そのものが発生していない「ヒヤリハット」においても、報告をすると報告した側が怒られ、糾弾され、罰せられる傾向にあるから。実際の被害も発生させていないのに処罰されるってのは、理不尽すぎる。当然誰も伝えなくなるので、検証もされず事前防備もかなわない。

例えば「この非常階段への扉、さび付いてるので、もしかしたら緊急時に開かないかもしれない」と報告したら「修理費かけて直す必要が生じるだろ、コストがかかる」と怒られ、自分の評価が下げられたら、今後似たような「気づき」をしても報告しなくなる。また怒られるかもしれないから。そして軽減できたはずのリスクは積み増しされてしまう。


上で「ヒヤリハット」の意味を書いたけど、むしろこちらの説明の方が合っている。「ヒヤリ」として、その上で気づきの「ハッとする」という意味。こちらの方がプロセスとしては理解しやすいし、啓蒙の上でも正しく認識されるね。


「ヒヤリハット」の件に関してはまさにそう。責任者云々ってのは極論として必要が無い。今後に役立てればいい。問題となる重要事案そのものはまだ起きてないのだから。むしろしっかりとした報告をした場合は、高く評価しても良いぐらい。将来生じ得る損失を抑えるきっかけを与えてくれたのだから。もっとも事象が実際に生じた場合も、同様に「責任者云々」ってのは賛否両論。これについては今件とは別の話なので触れないでおくけどね。

ともあれ、「ヒヤリハット」は蓄積されることでより高い価値を生み出す、意義が生じることになる。その蓄積を得るために、工夫が必要なんだろうな。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月 4日 07:50に書いた記事です。

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