物差しを使って断罪するのなら、同じ基準の物差しを平等に使わねばならない

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列挙されているうちわの件については選挙管理委員会のシールが貼ってあるか否か(要は許諾を受けているか否か)が一つのポイントとなるとして。事実上うちわを振り回して問題性をアピールしたことで注目され、審議が滞るからという懸念もあり2大臣が辞職したら、今度はその大臣の辞職を基にさらに審議を止めるという、「それほどまでに審議を止めたい理由は何だろう、何か通して欲しくない法案でもあるのかな?」という疑問もある昨今。

うちわの件も含めて、選挙絡みの問題で責任が云々というのであれば、今件で大騒ぎした方の【「SHIWAKE 2010」蓮舫陣営 公職選挙法違反の疑い(公職選挙法第146条)】の話をはじめ、上で指摘されているような事案に留まらず、騒いでいる方の大半が自らの議席を失うことになりかねないってことを理解しているのかなあ、という件も合わせ。

先日の「オタク」と呼ばれる方へのセクハラ的行為の件とも共通するのだけど、ある特定の「物差し」を使って対象を断罪するのなら、類似案件に関しては同じ基準の「物差し」を平等に使わねばならないのだよね。今件に関して言うなら、うちわが公職選挙法違反云々で問題視するのであれば、上に指摘されている通り、類似案件は山ほど出て来るし、さらに選挙期間前から実名を挙げて選挙活動をしている首相経験者をはじめ、山ほど事案が掘り出される。それに対しても同じ「物差し」で責任を追及しなければいけない。直上の件なら、国会で「うちわ」を振り回してアグレッシブに騒いでいた野党議員の方は、自分が使っていた赤シャツの件で同じように自分自身を断罪する必要性が生じてくる。

対象によって異なる「物差し」で測ったら、それは単なる「ワガママ」のため、自分の利欲のために物差しを悪用したに過ぎなくなる。だから「物差し」を使うのは慎重にしなければいけないんだよね。まさに「諸刃の剣」になりますので。

もっとも今件で騒ぎ立てた方々の多くは、その「諸刃の剣」の意味を知らず、必ず自分達だけに便益をもたらし、返す刀の類はないと思いこんでいる節があるんだよねえ......そこまで配慮思念があるのなら、そもそもこんなことはしていないか。

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このページは、不破雷蔵が2014年10月22日 07:40に書いた記事です。

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