まんだらけの窃盗事件での「さらし行為」を朝日新聞が評していわく「正義は勝つ! 俺が正義だ!」

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【万引き犯の写真公開、私憤をブログで...... 個人情報を"さらす"それぞれの理由】

ただ、書き込んだ相手からの苦情も、読者からの反響も、これまで全くない。


書き込みの最後は、必ずこう締めくくる。「正義は勝つ! 俺が正義だ!」


先日犯人が確保されて一応一件落着、初公判が行われた、まんだらけにおける「鉄人28号」の玩具を盗んだ窃盗犯に関するお話。今件では防犯ビデオの映像に関して「名乗り出ないと後悔するぞ」的な告知をしたところ、マスコミが殺到して当人が近づけなくなったりとか、関係各方面からの養成もあり公開を取り下げるなど、色々と考えさせられる事案が発生している。

で、その事件に関して朝日新聞デジタルからの転送としてハフィントンポストで掲載されている記事によると、加害者側の身の内を公開することが流行っている、正義感に駆られたり、他人への攻撃のための武器として使ったり、多種多様なパターンがあるが、公開する側は得てしてドヤ顔で「正義は勝つ! 俺が正義だ!」と主張するとの話。

普通の人がこれを読むと、文意的には「さらし行為をしている人って、自分の軸だけで正義と悪を割り振って、その正義感バリバリで正当化してるよね、でもそれって良くないんじゃん?」と読めてしまう。一見、ふむふむそうかもしれないなあと考えるのだけど、その直後に大きな違和感を覚えさせる。

いわゆる「お前が言うな」。

これ、心理学の「投影」の現象と評してもいい。これは「自己の悪い面を認めたくないとき、他の人間にその悪い面を押し付けてしまうような心の働き」を意味するもの。二つの吉田問題や企業の特許周りの話など、その典型例だよね。

これまでならともかく、8月以降に関しては、その類のツッコミをされても仕方がない。上のツイートではつかみどころのない違和感に留まっているようだけど......。今件が朝日新聞と提携しているハフィントンポストの上での記事であること(朝日新聞提供とはあるけれど、朝日新聞のウェブでは該当記事が見つからないんだよね、これが)、さらに最近、この一か月ほどの間、朝日新聞関係者が朝日新聞「以外」の場所で、朝日新聞内で主張されるような内容の記事を積極的に掲載する動きを見せていることも合わせて考えると、「朝日新聞の行為の正当化を他の場所で」「朝日新聞が主張したい、浸透させたい発想を他の場所で」積極的に行い、雰囲気を創り出そうとしている、朝日新聞自身の主張トーンを一時的に抑えて非難を回避させようとしているような感がある。

「今までの調子で朝日新聞社内で記事展開するとツッコミが激しいから、しばらく周囲でやっておこう。なぁに、ちゃんと署名で一言記しておけば問題はないさ。どのみち読者の多くはそこまで読まず、掲載元の肩書、権威を優先して記憶するから」みたいな。

これまで以上に筆者名、引用元の確認が必要になる時代なのかもね。

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このページは、不破雷蔵が2014年10月19日 07:28に書いた記事です。

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