これはオモシロ・明大がタッチパネルを拡大するシートを開発

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これは数理学部先端メディアサイエンス学科の研究成果で、導電性素材を縞模様状に配置したシールシート。静電容量式タッチパネルに貼り付ければ、タッチパネル外の部分を触ることで操作することができる。


原理は比較的簡単ながら、たとえばスマホの側面や背面でスクロール操作するといった操作位置の移動に加え、縞模様の形状を変えることでスマートウォッチの小さな画面を大きなタッチ面で操作するモーションの拡大/縮小、直線状のスクロール操作をダイヤルのような円形動作に変換など、さまざまな応用が可能という。


今朝方見かけた記事の中で、「おお、これはオモシロ」とストレートな感動を覚えさせてくれたお話。動画を見て、それを改めて確認。タッチパネル部分のセンサーの仕組みを拡張させて、タッチパネル部分以外の場所にも同じ効用を持たせようというモノ。元記事やリリースを読む限りでは技術的に高度なものではないので、コスト面でのハードルもそれほど高いものではなさそう。

動画などではスマホのスクロール操作部分の拡大、操作様式の方向性の変更(上下方向のを回転方向に替えるとか)が語られている。それぞれの使い方をはじめ、発想の転換次第で多種多様な使い道が出来そう。

当方がまず最初に思い浮かんだのは、シニア層におけるタッチパネルの操作難儀問題。画像が小さくて押しにくい、肌が乾燥しているのでセンサーそのものへの反応がしにくいという2つの物理的デバイスギャップのうち、少なくとも前者「画像が小さくて押しにくい」はこの拡張シートである程度クリアできそう。操作の方向性をもっと分かりやすいものに組み替えることもできそうだ。センサー部分の構成を工夫すれば、あるいは反応がしにくいという部分も、少なくとも直接タッチパネルにクリックするよりは楽になりそうな気がする。

先日言及した「ファブレット」(スマホとタブレット型端末の中間ぐらいに位置する、大型画像のスマホ)も、結局大きな画像が欲しいという需要に応えたもの。今件シールシートなら、画像そのものの大型化はともかく、操作部分の拡大は叶うことになる。なんか面白いことになってきた、かもしれないな、これは。

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このページは、不破雷蔵が2014年10月 7日 07:15に書いた記事です。

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