しらす干しがいつの間にかピンチだという話

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【シラス干のフグ稚魚混入、加工業者が苦境に】

 シラス干へのフグ稚魚混入は、これまでもあったかもしれないが、健康被害が確認されたという報告はなく、今回もない。しかし、これを科学的に証明できる知見が見当たらず、量販店・スーパーや消費者からの届け出を受けた保健所は、ふぐ条例に沿った形の回収を指導せざるを得ない状況にある。


産地の加工業者によると、「今年はシラスを漁獲する海域にフグ稚魚が特に多い」といい、従来と同じ異物選別の過程で除去できない割合が増えているという。規模の比較的大きいメーカーは、高精度の異物選別を行う機器で、混入リスクを回避できているが、人手が主体の小規模なメーカーは対応しきれず、「安定的に取引のあった納入先から打ち切られた」とのケースも散見されている。


ちょいと前まではシラスの中に入っている小動物の干物みたいなのを集めるってのが流行っていた記憶もあるんだけど、精製技術の発展でそれも随分と少なくなってきた......と思ったら、今度はこんな話が。少数だけどまだ一部混在している事例があり、その中にフグの稚魚が入っているとの報道が相次いで、それがきっかけでシラス加工業者がピンチとのこと。


調べてみると報道が相次いでいるってのは事実。で、たとえ微量で実害報告は無く、実質的には無視して構わない存在ではあるのだけど、条例の上でそのようなものでも規制の対象となり、申し出を受けたら保健所側では回収指導をしなきゃならないという状態。なんだかノンベクレル云々の話と似たような感じで首を傾げるような状況ではあるんだけど、法令上に定められている以上、届け出を受けたら職務を遂行しなきゃならないのが厳しいところではある。

「シラス干に全国レベルの団体・組織がないことが裏目に出て、過剰な反応に対して反論ができずにいる」とあるけど、確かに理解はできるなあ。期待値計算の話とか、ゼロリスクのものなどどこにもないとか、そういう話をしても、ゼロで無ければ1と同じだという考えを持つ人の前では無力。そしてそういう「ゼロ以外は俺様は許さん」という人の声が、震災以降大きくなったことの弊害なのかもしれない、と思うとちょっと溜息。

とりあえず業界側では早急に「毒性のリスクを総合的に評価」するしかないのではないのかな。多分に理不尽ではあるのだけど。

しかし「過剰反応」のきっかけはなんだったんだろう。それが気になる。

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このページは、不破雷蔵が2014年10月 6日 06:42に書いた記事です。

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