パイレーツアップデート浸透中、でもNAVERまとめや悪質系まとめサイトに影響は無し

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著作権侵害サイト対策のパイレーツアップデートとは


「パイレーツアップデート」(Pirate Update)とは著作権侵害件数の多いWebサイトの検索順位を下げるためのアルゴリズム。Google は専用の著作権侵害の報告フォームから DMCA(Digital Millennium Copyright Act = デジタルミレニアム著作権法)に基づいた著作権侵害の申し立てを受け付けているが、その申立を多数受け取ったWebサイトは著作権を無視した運営が継続的に行われているものと判断して、検索順位を下げる措置を取る。


先日から実行浸透が行われていると宣言された、検索エンジングーグルによるパイレーツアップデート。要はパイレーツ(海賊)紛いの行為をしている、コンテンツを盗用しているとして訴えられた行為を多数成したサイトについて、「お前は海賊行為を山ほどしたので評価しないよ」的な刻印をしてしまおうというもの。で、その基準としてDMCAの申し立て(と表記は有るけど実質的には受理されたという意味だろうな)件数が用いられている、と。

パンダアップデートやペンギンアップデートとほぼ同じタイミングで実施されたこともあり、どれが適用された結果なのかは分からないけれど、この影響を受けたとするサイトの報告が国内外を問わず見聞きされる。誤爆も相変わらず多いようだけど......

で、だ。この類の精査基準では、NAVERまとめやら悪質系まとめサイトも対象になってボンガボンガさようなら状態になると思ったら。


ということで日本国内で該当しそうなこれらのサイトにはほとんど影響が生じていないとの話。実際これは体験しているし、複数の実例も確認できている。パイレーツアップデートは完全浸透・履行までに数週間かかるとの話なので、まだこれから様子見ではあるけれど、このままの状態で終わりとなれば、「結局NAVERまとめや悪質系まとめサイトを精査評価できるような、まともなロジックでは無かったのか、節穴かよ」とか「癒着しているという噂は本当だったんだな」とか「2バイトコード圏ではほとんど対応できない程プログラムの質が落ちてるんじゃね?」などといった巷の噂にも耳を傾けざるを得なくなる。

ほんと、なにやってるんだろうね......先行記事【バイラルメディアやらネイティブ広告に「はてな?」を呈する動き】や、エボラ出血熱の情報関連の話でも触れているけど、信頼性を切り売りして懐を温めようとすると、取り返しのつかないことになるんだけどね。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2014年10月29日 08:02に書いた記事です。

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