原発稼働停止に伴う直接的な損失は4年間で12.6兆円

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【電力需給検証小委員会の報告書をとりまとめました】

↑ 原発稼働停止に伴う火力発電の焚き増しによる燃料費の増加(兆円/年)(2014年10月時点、2014年度は推計)
↑ 原発稼働停止に伴う火力発電の焚き増しによる燃料費の増加(兆円/年)(2014年10月時点、2014年度は推計)


詳しい精査記事は後ほど本家サイトで掲載する予定だけど、昨日付で経産省の電力需給検証小委員会が今冬の電力需給に関する報告書を取りまとめた。この内容がほぼ踏襲する形で、政府などが「電力需給に関する検討会合」を開き、正式に電力周りの要請やら使用制限やらを行うことになる。震災前はこんな心配なり余計なリソースを投じる必要はなかったんだけどね......。

で、その資料にある試算の一つがこれ。要は原発の停止によって不足する電力をまかなうため、余計に稼働させている火力発電所が使っている燃料費の積み増し分、そこから原発停止に伴う燃料費のマイナス分を差っ引いた、直接の原発停止に伴う経済的損失。単純計算で4年間にて12.6兆円。原発の燃料費で差っ引いた分を考えなければ13.7兆円。

無論これに加えて各産業における節電関連の対応に伴う出費やら業務の遅滞やら自己発電やらへの経費も合わせると、どれほど積み増しされるのかなあ、と。単純な節電への動きなどは奨励すべきだけどね。

単純にこれだけの資金が他に使われ、さらに例の再生エネルギーの強制買取周りの話も無ければ、どれだけ状況は変わったのだろうなと思うと、思わず「●×が100人の村だったら」とか「もしも○×をこれに使ったら」という試算をしたくもなるというものだ。

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このページは、不破雷蔵が2014年10月24日 08:11に書いた記事です。

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