「鉄オタ」と言われる人たちの迷惑行為と「除く自分」型発想

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【空から男性の写真400枚...撮り鉄2少年、割り込み仲間に腹いせ】

大阪市のJR大阪駅周辺で、若い男性が写っている大量の写真が上空からばらまかれる騒ぎが19日にあり、鉄道写真撮影が趣味の16歳と17歳の少年2人が、同じ趣味の男性を撮影し、大阪府警曽根崎署の任意聴取に「嫌がらせのためにばらまいた」などと話していることが22日、分かった。少年らは写真の印刷に使った印画紙を現場近くの家電量販店で万引した疑いがあり、同署が窃盗容疑で調べている。

「犯罪になる可能性がある」との指摘だけど、公衆にゴミを散布した時点で問題となるよなあ、という話はさておき。行動スタイルから見て、ネット上でのいわゆる「拡散」行為をそのまま物理的にやっただけで何も問題はない、悪くないという意識が多分にあるんだろうなあ、という感はある。ネットの上での行動が主軸になって、現実世界でもそのルールを当てはめてしまうという、ちょっと怖いお話。


昨今問題視されている鉄道ファンの中でも特に強度のファン的要素が強い「鉄オタ」の中で、常軌を逸してしまう、社会的倫理観やさらには法的な問題をも超えてしまう人たちの話が問題視されているけど、このお話、解説を読むとそれとなく理解が出来る。「反社会性パーソナリティー障害」という言葉は初めて聞いたので、後で機会があれば調べておくことにしよう。まぁ大体説明と言葉面で、どのようなものかは把握ができるのだけど。

"悪い事を正当化して「自分は正しい」""自分が良ければそれで良い""自分だけは除外される"的な話は、一連の「写真炎上問題」や、いわゆる「悪質系まとめサイト」「コンテンツ盗用アカウント」「日本風バイラルメディア、キュレーションサイト」にも共通する話ではあるだけに、色々と考えさせられる。

ある意味「悪質な鉄オタの所業」による問題ってのは、これら数々の社会的傾向の先行的な結果事象と見なし、もっと真剣に検証をする必要があるのかもしれないと思わせるお話ではある。特にトリガーとなった「写真ばら撒き」は一見すると他愛もない子供のいたずら的行動のように見えるけど、見方を変えると(考えすぎかもしれないけど)、かなり重要な事件なのだろうな。

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このページは、不破雷蔵が2014年9月24日 08:19に書いた記事です。

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