スナックは滅亡するんじゃない、進化していくんだ...スナック話後日談

| コメント(0)


先日の【「お前はすでに死んでいる」スナック滅亡の危機論】に絡んで、色々と話を聞かされたり聞いたりさらに調べた上での後日談。スナック利用者の年齢層が高齢化する、以前と比べて人数は少ないかもしれないが若年層も寄り集まりの場として使っている、以前のようなスナックの雰囲気とは様相を異なるタイプの店になりつつあるという話がちらほら見受けられ、ならば将来はちょっと大人びた感じの、有料集会場みたいなところになるんじゃないのかという感じがする。コミュニティというか、暇つぶしの場所というか、情報交換の場というか。子供なら昔の公園みたいな立ち位置。そしてコンビニがこのポジションを確保しようとしつつ、試行錯誤を繰り返している社会的立場。


これはあくまでも一例で、他にも結構な数で「憩いの場」的な表現が見受けられる。何か近所の人が集まる...というか、気がつけばそこに足を運んでいて、ドアを開けると近所の知り合いが必ず誰かいる、的な場所として、スナックは生き残っていくのかもしれない。スナックという言葉がその時当てはまるのか、あるいは別のステキな名前に変えた方がいいのか、そこまでは分からないけど。

先の記事でも触れているけど、似たような立場のパブや居酒屋は、急速に客の足並みが遠のいている。要はちょっと危険な、普通の人には近寄りがたい......というと表現がずれるか......場所ではなく、騒がしさを覚えない大衆食堂的な、そして大人の雰囲気が漂う、近所周りのバカ話をしながら時間をつぶせる憩いの場所が必要なのかもしれないな。その場所にスナックは滑り込むことが出来るのだろうか(本来ならファストフードあたりがこのポジションを得ていたはずなんだけど。マクドナルドは前世紀末に単価の極端な引き下げでそれを試みるも、かじ取りを誤って大失敗してしまったからなあ......)。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2014年8月29日 06:53に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「虚淵玄氏が溜息をつくアメリカのアニメーターの環境」です。

次の記事は「キュレーションという名の盗用とバイラルメディアという名のコピペサイトと」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30