マクドナルドが「変わっていく」様子

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↑ メニューはガッツリと復活して、素材に関するパンフレットも配布されていた
↑ メニューはガッツリと復活して、素材に関するパンフレットも配布されていた


昨年のCEO交代直後はどうも空回り感が強いというか、海外の様式そのまま取り入れても日本では上手くいかないんじゃないの? 的な雰囲気が強かったマクドナルド(例のアメリカ云々キャンペーンの際に、各店舗の模様替えをした件は、ちょっと首を傾げた)。ただ、今回の中国産鶏肉食材問題では、日本的な「なあなあまあまあ」的解決法では無く、ざっくりとかつ大胆な対応ぶりが見えている雰囲気が感じられる。それがあるからこそ、最近ちょこちょこチェックを入れているのだけど。

先日病院での検査帰りに立ち寄った時に、ちょっとそのあたりを注意して見直したところ、以前問題視されていた、客前のメニュー問題は、あっさりと元に戻っていた。病院そばの店舗と最寄駅の店舗双方で同じスタイルのメニューが出されていたので、間違いないだろう。以前は必要ならば出しますよ的、必要な場合はこちらでご確認ください的にお客に選択させていた店舗があったり、出されるメニューも簡易版で、さりげに単価の高いものが全面に出されていて「どうなのよこれ」的なところがあったけど、今回のメニューは以前のそれに戻っていた。

メニューをでんっと提示されて一番うれしい、というかありがたいのは、指さしで注文が出来ること。周囲がうるさい時は特に、当方のように声が通りにくい人だと、注文がし難いのよね。商品名で呼びにくいものもあるし(笑)。やはりお客にとって便利な仕組みは残しておかないと。店側の思惑で便宜性を削ると、逆に総合的な損失につながってしまう良い事例だったんだろうな。

で、食材周りの方も、いつもは求人系のパンフが入っているホルダーに、かなり目立つ形で置かれていた。人材の需給関係を考えると、求人パンフの重要性は高いはずだけど、それにも増してこれを置くあたりからして「おや?」と思わせるものがある。あるいは食材に関しては、世間一般に想われている以上の危機感をマクドナルド自身が覚えているのかもしれない。

この類の動きってのは、あまり目立たないので評価もされにくく、効果が出るにしても明らかにどーんという形では無くじわじわと少しずつとなる。だからこそ、その類の効果は大切にしなきゃならない。一言で例えれば「信用」「信頼」ってところかな。

果たしてマクドナルドは、失ったそれらを取り戻すことが出来るのだろうか。

先の「しんじょ」といい、本日掲載予定の「きのこリゾットボール」といい、和風関連で切り込もうとしている雰囲気が見られるだけに、もう少し注目を続けたい所。

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このページは、不破雷蔵が2014年8月29日 06:29に書いた記事です。

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