まだまだ増える、新たな世界のジバニャンたち

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元々「妖怪ウォッチ」に登場する妖怪たちは、妖怪そのものは水木先生の古典タッチ......鳥獣戯画的なところも多分にある、あの画風......でイメージされていることが多かったことに加え、ネタそのものは現代のあれこれを用いていることから、古い画風のタッチはもちろん、他の漫画家先生の画風とも何故か親和性が良い。一言でいえば、柔軟性が高く、しかも多くは元ネタがズバリ分かってしまう。一時期商業誌でも展開された、亀有公園前派出所やブラックジャックを他の漫画家先生が......ってこれは前にも書いたな。ともあれ、多種多様な「妖怪ウォッチ・●×風」というのが登場する。これも皆、この作品の人気の高さ、さらにはハードルの低さを表しているんだろうな。

一つ目の作品は元々江戸時代風の絵を描くのを得意とする方によるジバニャン。元々妖怪絵巻をベースにしているようで、オリジナルのジバニャンの雰囲気は十分残っているんだけど、それにも増しておどろおどろしさが出ているのがステキ。まさに江戸の人が「妖怪ウォッチ」を見たらこんな風に描くのだろうなあ、という感はある。


そう、普段はこんなタッチの画風の方。

もう一つは色々な漫画家先生のタッチ、画風を巧みに模倣して新たな世界を切り開くことで知られている田中 圭一先生によるもの。両方ともそれぞれの漫画家先生の雰囲気を十分覚えつつ、元ネタのジバニャンとコマさんがちゃんと再現されている。特にミー君なジバニャンは「ああ、その発想があったか」と膝を叩くほど。実際松本先生のミー君も、複数世代に渡っているからねえ。

しかしジバニャンが多いことに、あらためて人気ぶりを覚える系ふわりん。そろそろ劇画調や少女漫画風のものも出てきて良いような気がするる

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このページは、不破雷蔵が2014年8月28日 14:00に書いた記事です。

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