「新聞を読むと頭が良くなるよ」「違うよ、全然違うよ」

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だが、新聞を読む頻度とテスト結果を分析したところ、新聞をよく読む子供の方が、平均正答率が高いとの結果が出た。新聞を読むことは学力向上に効果があるといえそうだ。


先日本家サイトで【ますます増える小中学生のテレビゲーム時間、そして学力テストとの関係は...!?】などで紹介した、文部科学省の「全国学力・学習状況調査」からのお話。相関関係の実証と、因果関係の想定には非常に役立つ材料が山ほど乗っていて、ざっくりと見るだけでも面白いんだけど......早速やらかしてくれたお話。「分析したところ」って、あのねえ......。「新聞をよく読む子供の方が、平均正答率が高いとの結果」は間違いではないけど、それはあくまでも相関関係であり、しかも因果関係を想起させるような関係では無い。「新聞を読むことは学力向上に効果があるといえそうだ」って、それ、以前問題になった「朝食を食べると頭が良くなる」的なものと同じやん。


他にも連動しうる多項目で同じような相関関係が確認できるので、新聞を読むと頭が良くなるってのは、それこそ新聞では度々問題視される過剰表現に他ならない。むしろ最後のツイートにある「良い子、という印象が強い傾向の子供の一様式として、新聞を読む事例が多い」ということに過ぎないということ。ココイチのカレーが美味しいからといって、美味しいカレーはすべてココイチの商品というわけでは無い。そんな感じ。


まさにその通りで、展開された記事が新聞のものだからということなんだろうけど、新聞を主軸にデータを見てしまって解析するから、歪んだ答えが出てしまう。ちょっと他の項目のデータを見れば、似たような事例も多数見受けられ、そして新聞購読と学力向上の間の因果関係は薄そうに見えるってのは容易に想起できるはずなんだけどね。むしろニュースそのもの、社会の動きに興味関心を覚える子供ほど、高い学力を有している傾向があるって感じ。そしてニュースを見聞きすれば頭が良くなるわけでもない。

でもきっと、この結果を持ち出して「新聞を読むと頭が良くなるヨ」的な切り口を示すところ、まだまだ出てくるんだろうな。

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このページは、不破雷蔵が2014年8月28日 07:20に書いた記事です。

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