煽りタイトルで集客、本文の良さを台無しに...日本版ハフィントンポストが涙する状況になっている件について

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所属する専門記者に限らず、各方面の有力なライターによる投稿記事を集約して新聞サイトのような形状のメディアを創る様式の先駆けとなったハフィントンポスト。その日本語版での展開の際には朝日新聞と全面的に提携がなされ、運用は実質的に朝日新聞が行っているようなもの......なんだけど、以前から指摘をしている通り、その運用スタイルというか記事内容にいたるまで、本家のハフィントンポストが実情を見聞きしたら涙するような状態が続いている。

今件も、投稿された元記事の内容は賛美すべきものであるにも関わらず、公式ツイッターアカウントが第三者に公知する際には、まるでタブロイド紙のようなお下劣なキャッチコピー的文面を全面に出し、元のタイトルは使われないままで公知している。このような批判を受けても仕方がない。


良く調べると分かるんだけど、どうもこの公式アカウント、サイトの記事の更新情報を配信する際に、そのまま元記事のタイトルを使うことはさほど多くなく、色々とアクセントを加えたり、さらには今件のように元のタイトルは使わずに本文中から目立ちそうな言い回しを抽出し、煽りたてるような形での公知をしている様子がうかがえる。

これは多分に、ツイッター経由でのアクセスを稼ぐためのモノ。単なる公知ならそういう施策はする必要が無いからね。成果を上げるためには仕方のない話ではあるし、成果を上げれば評価されるという思惑もあるのだろう。あるいはもっと上の意図かもしれない。

ただ、そのような煽動的な集客ってのは、ハフィントンポストそのものの意志には反している。下手すると「日本の報道はこんな煽りをするのが常識なのか」と本家側にせせら笑われてしまうかもしれない。

まぁ、中にはタイトルそのものが非常に分かりにくい記事が投稿されることもあるだろう。ただその場合、ツイッターによる公知文を書きかえる前に、本文自身の編集をすればいいだけの話ではないかなと思うのだけど。

他にも内容的に編集部責の記事の中に、いわゆる「まとめサイト」的なレベルでしかないものも多数確認できるし、どう見ても「ハフィントンポスト」の名前を悪用している。

本家ハフィントンポストを、少なくともその立ち上がりから世間一般に認められるまでの様子を知っている人にとっては、あきれ返るような状況には違いない。

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このページは、不破雷蔵が2014年8月24日 08:03に書いた記事です。

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