「死んで生き返りましたれぽ」が書籍化決定という話

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「死んで生き返りましたれぽ」は、自身の心肺停止からの闘病生活を描いたノンフィクション・リポート漫画。自営業のイラストレーターとして日々体を壊しがちだった竹尾さんは、ある日家で倒れ、集中治療室で目覚める。自分がなんの病気なのか、どのようにここへ運ばれたのかさえ分からない。目覚めてもなお、目や口が自由に利かず、周囲にはいつ死んでもおかしくないと思われている状況だった。


当方のタイムラインにも何度か紹介を兼ねてツイートが出回ってきてその存在は知っていたし、読むたびにその壮絶さに色々と想い起こすことがあった「死んで生き返りましたれぽ」。ビジュアルそのものは決してキレイという範ちゅうではないんだけど、レポ系漫画としてのリアリティの物凄さ、特に本人からの視界の見せ方には、驚愕すら覚えた作品。これの書籍化が決定したという話。

同人誌版の発売が予定されていたけど、それが差し止めされ、代わりに加筆修正が行われた上で一般の紙媒体としての書籍化が決定したそうな。現在のところ出版社をはじめ主なスペックなどはすべて「これからお伝え」モードだけど、ある程度予想はついたりする。

このタッチがどこまで一般に受け入れられるか少々難しい部分もあるかなあ、という気はするけど、本人でないと分からない周囲状況、そして本人の心理描写の巧みさは非常に素晴らしいものがあるので、パッと見だけでの評価で終わらないよう、しっかりとその内容が伝えられ、多くの人の目に留まってほしい気がする......ってあれか。今後どうなるかは分からないけど、今のところはpixiv版がそのままお試し版にもなるのか。

闘病記周りの話は、当方自身も「ネフローゼ闘病記」ってのをサイトにまとめた位だから、それだけ色々と興味関心がある。まぁ当方は絵の才能がゼロなんで、文面にした時点で終わっているんだけどね。病院という閉鎖空間の中で、自分自身の身体の病との戦いで過ごす時間ってのは、色々と考えさせられるものがあるってところだな。

病気周りの話は本人にしか分からないこと、本人談を見聞きして初めて理解できることも多いので、こういう作品はもっともっと作られて、世に送り出されてほしいもんだなあ。いや、今件に限れば、そういう状態に陥るような無茶はしないでほしいなあ、という方が想いとしては強いのだけれど(あるいは今作品は、その意味でも啓蒙的なものになっているのかもしれない)。

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このページは、不破雷蔵が2014年8月13日 06:20に書いた記事です。

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