魔法陣にも著作権は存在した、という話

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【アニメーション本編映像に登場する魔法陣に関するお詫びと今後の対応】


最近ちょいと話題に登っているライトノベルを原作としたアニメ「ノーゲーム・ノーライフ」。ゲームですべてが解決する、名作「国民クイズ」を想起させるような(そんな人はいないかw)、そんな世界に取り込まれた主人公らによる活躍を描いた物語。そのアニメの公式サイトに先日掲載されたのが、この「アニメーション本編映像に登場する魔法陣に関するお詫びと今後の対応」。ちょいと目を疑ったけど、公式ページでマジ文で書かれているのでパロディでも何でもない。

説明によればアニメ中に登場する魔法陣の一部に「著作権を有しない魔法陣を無断で使用してしまいました」とのこと。DVD版などでは修正を行うと共に、「今後もより一層の権利確認、素材確認を十分に行い、このような事態を二度と起こさないように努めて参ります」という話。

一瞬「え?」と思ったのは当方だけではあるまい。某大家「F」で某主要キャラクタが魔法関係の版権で収益を得ている設定が頭に思い浮かび、「効用のある魔法陣もその魔法の使用料が必要なのか......」と考えてしまった。この公式の説明表記だけだと、そんな感じに思えてしまう。

まぁ実際には魔法陣に魔法の効力があるなしではなく、「魔法陣」というデザイン、意匠そのものに権利が発生しており、それを勝手に使ってしまったということなんだろうね。具体的にどこから抽出したかが書かれていないので詳しい事は分からないけど。汎用的なものがあれば話は別だけど、それらしいものとなれば、魔法陣の造形も立派なデザイン、作品に他ならない。それを無断利用されれば、やはり問題が生じるのは当然のこと。

...とはいえ、「著作権を有しない魔法陣」という表記には、やっぱりファンタジー感というか、幻想的な想いが想起されるのは当方だけではあるまい。「魔法陣の権利料で左団扇」とか「高レベルの魔法の魔法陣ほど版権料が高い」とか、色々と突っ込みが入ってて、それはそれで面白いのだけどね(笑)


(参考:【ツイッター】)

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このページは、不破雷蔵が2014年5月30日 06:26に書いた記事です。

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