現実と疑似体験がごっちゃになる瞬間

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先日紹介した【ラグと共に過ごす...もし自分が数秒遅れの実体験の中で生活するとしたら】や直前の記事【空飛ぶラジコンと自分の視界を連動させてみた】で、視界と連動させた疑似体験技術の話を挙げたので、それに絡める形で紹介するのが今映像。実験そのものは非常にシンプルで、アメリカのOculus VRによるバーチャルリアリティ用HUD「Oculus Rift」を使って、ジェットコースターのレールの上を歩く疑似体験をしてもらうというもの。

HUDを付けた頭を右に振れば景色も右を向いた状態のが見え、左を向けば左の情景が見えるなど、3D化されたゲーム空間の中に......ではなくて映像内の世界にいるかのような疑似体験が視界の上でできる。その状況を楽しんでいる際に、後ろからどんっと押し、あたかもレールから突き落としたかのような瞬間を体感してもらったところ、本当に落ちたかと錯覚した被験者が大騒ぎをしてしまった情景が描かれている。

これが本当に現実と疑似体験を同一視した上での反応なのか、それともいわゆる演出的なものなのかまでは分からない(投稿主の動画投稿はこれ1本のみのなので、どうもプロモーションによるフェイクの香りがするんだよね)。ただ、あまりにもリアルな疑似体験下におかれると、それが疑似なのか現実なのかが分からないような雰囲気におかれることは十分あり得る。リアルさを覚える疑似体験ってのは、要するに「本物らしい感覚がある」ってことだからね。

また、医学の世界でもいわゆる「偽薬効果」というものがあるし、アニメや漫画、小説の世界観に浸透してしまって、その作品の状況変化に心打たれる、本当に喜怒哀楽の感情を巻き起こすってのも、似たようなもの。本物っぽいニセモノと本物との区別がつかなくなる状態ってのは、いつなんどきでも起きうる。

リアルさを追求する技術が進んで、さらに本物っぽい疑似体験ができるようになれば、疑似体験上で起きる、これまでには想定できなかった問題ってのも、色々と生じてくるんだろうなあ......ということすら想起させる映像でした。

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このページは、不破雷蔵が2014年5月 3日 07:33に書いた記事です。

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