雑誌を買うと電子版が無料で読める「空飛ぶ本棚」、文教堂が実証実験

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【文教堂、紙雑誌購入で電子版を無料提供「空飛ぶ本棚 sky storage service」】

↑ 空飛ぶ本棚


新聞にしても書籍にしても、「紙媒体版を買ったら電子版もほぼ無料でついてくる」ってパターンが欧米では結構浸透してきているのに、日本ではそれぞれがほとんど変わらない価格で、別々に買わねばならない。中には紙媒体版を買えば電子版が結構お値打ちになる場合もあるけど、電子版と紙媒体版を「同時に」使う事例は想定しにくいことを考えると、なんだか不条理な気がしてならない......という話はよく聞く。

日本でも「紙媒体を買ったら、同じ雑誌の電子版が無料提供されるサービスってないのかな」と考えていたら、こんな話を教えてもらった。去年11月に発表されたもので、出版社ではなく書店の文教堂が、出版社の協力を得て行うというもの。あらかじめ専用アプリをインストールしておき、本を対象の本屋で購入した際にもらえるクーポンにあるコードを登録することで、同じ雑誌の電子版が無料で閲覧できるというもの。

「本棚」という名前から察するに、電子版のファイルダウンロードでは無く、「閲覧できる権利の取得」ということなんだろうけど......って説明にも「クーポンコードは、一度入力するだけで、以降はサーバで管理されている会員毎の本棚に格納されます。本棚はジャンル別で管理できるので、本がいっぱいになっても安心」とあるので、その通りだな。ともあれ、興味深い話には違いない。

採算性や広報効果などを合わせて考えると、ビジネス的には少々難しい気がするけどね。この辺りはまだまだ試行錯誤が必要なんだろうな。


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このページは、不破雷蔵が2014年1月 8日 07:00に書いた記事です。

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