海水利用のコンクリート、大林組が開発・被災地のがれき処理にも有益

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【「オール大林」の目玉技術 非常識を常識に変えた「海水練りコンクリート」】
【震災コンクリートがらを利用した海水練りコンクリートを開発・実証】

↑ 震災コンクリートがらを利用した海水練りコンクリート
↑ 震災コンクリートがらを利用した海水練りコンクリート


●高耐久性の港湾用ブロックを経済的・短期に製作可能
株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)は、東北大学、東京工業大学と共同で、福島県相馬港の災害復旧工事において、震災で発生したコンクリートがらを利用した海水練りコンクリートによるブロック製作の実証実験を行いました。

東日本大震災では、被災地において大量のコンクリートがらが発生し(宮城県、岩手県の両県で推計約400万t)、その有効利用が課題となっています。一方、津波により甚大な被害を受けた港湾施設の復旧には大量のコンクリートが必要です。

こうした状況の改善をめざし、国土交通省東北地方整備局が行った「東北港湾の災害復旧工事における技術の募集」において、大林組が2大学と共同で開発した「震災コンクリートがらと海水練りコンクリートを使用した港湾工事のコンクリート部材製造技術」が、適用可能な技術として認定されました。

このたび、同技術の実証実験を「相馬港本港地区防波堤(沖)(災害復旧)消波外工事」(施工者:日起建設株式会社)において行い、震災コンクリートがらを使用した25t消波ブロック、根固めブロックなどの港湾用ブロックを製作しました。その結果、ブロック製作のコストダウンや工期短縮の実現を確認できました。


●海水練り・海砂コンクリートとは?
海水由来の岩塩層(米国で核廃棄物隔離試験施設に利用)の緻密性に着眼し、練り混ぜ水に海水を、細骨材に未洗浄の海砂を使用することで、練り混ぜ水に上水を用いた場合に比べ、高品質、高機能なコンクリートを実現する技術です。運搬や除塩工程削減による環境負荷低減、材料の地産・地消による建設コスト低減などに大きく寄与します。


業界内では非常識とされていた、海水や海砂を用いたコンクリートを大林組が技術確立し、さらにそれを用いて震災被災地で処理に困っているコンクリートがらを活用し、必要とされている消波ブロックを作るという話。中に鉄筋を入れると腐食のリスクがあるんだろうけど、コンクリートに限ればむしろ品質が向上するという、「んなバカな」的な話が書かれている。【環境負荷低減コンクリート 海水練り・海砂コンクリート】に詳細が記されているけど、これはかなりステキング。

一つ目のリンク、産経BIZの記事ではその誕生までの物語が描かれている。やはり社内でも相当な反対があったようで、担当者の苦悩がしのばれる。こういう話はどんどん公知するべきだし、被災地のがれき処理にも有効活用してほしいものだよね。

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このページは、不破雷蔵が2013年4月29日 06:51に書いた記事です。

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