もっと簡単にデジタル世界を楽しめるなら...Facebookですら「面倒」と思う若者たち

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↑ Instagramを使っているか(インターネット利用者限定)(米、2012年11-12月)


近頃のティーンエイジャー(13~19歳の若者)がバーチャルな時間をどこで過ごしているのかを知りたければ、彼らがスマートフォンを使っているところを観察すれば良い。彼らの世界は、大人が高度な写真サービスの1つであると誤解している「Instagram」アプリケーションや、どう見てもMark Zuckerberg氏のソーシャルネットワークほどは古風でないほかのアプリを中心に回っている。

Facebookの最大の課題の1つはそこにある。世界中に10億人以上のユーザーを抱え、売り上げを増やすという暗黙の使命を帯びているFacebookは、あまりにも複雑かつ危険で、そして何よりも、あまりにも多くの保護者が利用しているため、ティーンエイジャーが切望するデジタル世界での自由や解放感を与えるのが難しくなってしまった。

トゥイーン(8歳~12歳の子ども)とティーンエイジャーにとって、Instagram、そして最近では「Snapchat」(一定時間経過後に削除される写真や動画を送信できるアプリ)は、Facebookと正反対の存在になっている。つまり、シンプルで秘密めいて見え、楽しい。学校の至る所で、子どもたちはこれらのアプリをマリファナであるかのように扱い、否定できない快楽と自分はクールだと感じられる一時的な充足感を求めて、薄暗い場所でそれらのアプリを楽しむ。一方で、ハーバード大学の寮の部屋にルーツを持つFacebookは、Instagramの買収によって最も若いトレンドセッターたちの多くを獲得したにもかかわらず、彼らの好みに遅れずについていくのに苦労している。


InstagramInstagram自身がいまではFacebook傘下にあることを考えると、色々と複雑な感はあるけど、ともあれ画像処理系ソーシャルメディアにおいて、若年層の比率が異様に高いな~と思っていた記事【Pinterest、Instagram、Tumblr...米におけるサイト上でのマルチメディア共有サービス利用動向をグラフ化してみる】での、頭の中のハテナマークが少し解消された気がする。要はFacebookは子供にとって、すでに大きすぎ、古すぎ、難しすぎ、大人の手が加わりすぎてしまったという次第。

本文中にはニールセンのデータが云々とあるけど、該当するデータは一般公開されていない。機会があればチェックを入れてみたいね。Pew Researchでも似たようなリサーチを行うことも期待したいけど、難しいかな?

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このページは、不破雷蔵が2013年3月10日 07:11に書いた記事です。

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