IMFの"「緊縮財政で景気回復」への総括"覚え書き・その2

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【IMFブランシャール氏:財政再建の成長への影響は想定以上】



国際通貨基金(IMF)のチーフエコノミスト、オリビエ・ブランシャール氏は、緊縮財政が欧州経済の成長を想定以上に抑制しているとの調査結果を示した。IMFがここ数カ月、ギリシャやポルトガルといった国々に対し以前より緩やかな財政政策を提示していることに沿うものだ。

ブランシャール氏と同僚のダニエル・リー氏が3日に公表した調査報告は、財政再建が成長に与える影響を示すいわゆる財政の乗数効果は債務危機の際にアナリストらが想定したよりもかなり大きいとした。

両氏は今回の分析結果について特定の国の政策について論じたものと捉えるべきではないとしているものの、最近の欧州に関するIMFの提言は両氏の影響力が大きいことが示されている。ギリシャ とポルトガルは外部からの救済プログラムの下で財政目標の達成に向け一段の時間的猶予を与えられており、またIMFはラトビアの歳出削減は行き過ぎとの見解を明らかにしている。


ユーロ圏のリーダーたちが愚行を止めると決断したとしても、狂信的なまでに緊縮策に没頭した2年間の代償は払うことになる。ユーロを救うために取られた策だったが、結局うまくいかなかった。欧州各国の政府は2つの救済基金を創設し、ユーロ導入国3カ国を助け出し、経営難に陥った銀行への直接資本注入も可能にし、ギリシャの財政再建は2回実施した。欧州中央銀行(ECB)は銀行システムに低金利の資金を注ぎ込み、ユーロ圏維持に向けて必要な措置を全て講じる意向を表明した。



先日の
【IMFが自らの方針としていた「緊縮財政で景気回復」への総括を始めたようです】への補完となる覚え書き。コメントなどで情報が寄せられたのと、こちらでチェックを入れるなどして集約。

一言で表現すれば「やりすぎた」、たとえ話で表現すると「健康のためのダイエットは必要だけど、食事制限をし過ぎてかえって健康を害してしまった。そんなダイエットプログラムは罪悪でしかない」ということ。過分な量から適切な量に食事を減らし(正しい無駄の削除)、必要な栄養を十分に、バランスよく採ることで健康的な体を創り維持していく(景気回復のための適切な金融・財政出動)。

まぁ確かに、食事の大幅削減の方が分かりやすいし効果も見えやすいからねえ。ダイエットするのに脳を削って体重減らすってクレイジーよ......ってあれ、この表現、ちょっと前にどこかで使ったような。

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このページは、不破雷蔵が2013年1月 6日 06:50に書いた記事です。

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