【更新】今冬に向けた(電力)需給検証委員会、ようやく第一回開催

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【冬の電力需給 最新の見通し報告(2012/10/12、魚拓)】
【需給検証委員会議 需給検証委員会(2012/10/12)】

↑ 今冬の需給見通し(電力)
↑ 今冬の需給見通し(電力)


「大戦略」のプレーからやり直して来い、と言われかねない話もある、「国家戦略室」による(電力)需給検証委員会。前回は5月開催で夏向けのものだったので、今回の開催が事実上今冬に向けた初めてのものとなる。早速需給見通しの一覧が出てるけど、数字的には北海道電力、関西電力、九州電力が供給予備率5%割れ。しかもこれ、トラブルが起きなかった場合での計算。

さらに北海道電力管轄は最大電力需給そのものが小さいため(東電の1/10程度、関電の1/5、九電の1/3位)、トラブル発生時のリスクはケタ違い。100人の会社で1人休んでもあまり影響はないけど、5人しかいない会社で1人休んだら大騒ぎ、と表現すれば分かるかな。

さらに他電力との融通電力ラインが北本連系1本・60万kWしかないため、保険も弱い(さらに東北電力も6.1%しか余裕が無く、他電力管轄へ融通する余裕は余りない)。その上、電源別バランスの変化をはじめとする、各種状況の変化で電力会社の負担がどれほど増えているのかの考慮も無い。

恐らくは冬を乗り切る前後になると思うけど、しかるべき時が来たら、しかるべきところに責任をしっかりととってもらい、状況の回復を図らねばならないなあ、と再確認させる資料ではある。

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このページは、不破雷蔵が2012年10月13日 08:45に書いた記事です。

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