【更新】やりとりから振り込め詐欺の可能性を判断するシステム、実証実験開始

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【振り込め詐欺に自動防犯機器】

↑ 振り込め詐欺誘引通話の検出とサポート



後を絶たない振り込め詐欺の被害を防ごうと、かかってきた電話の内容から振り込め詐欺かどうかを自動的に判断して警察に通報する防犯機器が開発され、岡山県内の家庭で全国で初めての実証実験が始まりました。

この機器は、大手電機メーカーの富士通と名古屋大学が共同で開発したもので、全国で初めての実証実験が岡山県内で始まりました。

この機器は縦横30センチほどの金属製の箱の中に、音声を分析するコンピューターが入っていて、電話に取り付けて使います。かかってきた電話の会話から、「借金」や「回収」など振り込め詐欺によく使われるキーワードを検出したり、話しているときの声の高さなどから、電話を受けている人の心理状態を分析します。



実証実験の概要

岡山県に居住し、固定電話を使用しているモニター宅延べ100人以上に検出機器を設置し、通話を分析します。振り込め詐欺が疑われる会話を検知した場合、以下の対応を行います。

モニター宅の検出機器が振り込め詐欺誘引通話を検出した場合、検出機器が、モニターご本人に合成音声で警告します。また、関係先(親族、警察、銀行、富士通)にアラームメールが送信され、アラームメールを受信した親族は、モニターに連絡し異常の有無を確認します。警察では、モニター宅に警察官が臨場し、状況を把握します。また、銀行は、モニターからあらかじめ依頼された口座を一時的に支払い停止にするなど(事前に登録された方のみ)、各機関がそれぞれの対処を行います。

富士通は、本実験を通じて、振り込め詐欺誘引通話検出技術の精度向上を図ります。また、社会システム(アラームメールを受信する親族や各機関の抑止体制)との連携について検討を行います。


要は振り込め詐欺の類が相変わらず典型的なパターンで展開されているので、そのパターンに類する会話を察知したら、周辺に「まずいかも」の警告を発するなどの処置を施すというもの。

この類の詐称はあまり難しいやり取りになると相手が理解しがたく、また時間も長くかかるので、被疑者側もそれを好まない傾向がある。また被疑者になるかもしれない人本人だけじゃなく、家族があらかじめ申請しておけば、該当するお年寄りのリスクを減らせることもできる(保険、というかガードマンのようなものだ)。

検証用のパターンを逐次更新するなどの面倒くささはあるけど、切り口としては面白いと思うな。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2012年8月 5日 07:31に書いた記事です。

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