「計画停電への流れ」の予習

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↑ 計画停電への流れ


■前日18:00目途
●需給ひっ迫警報の発令(第一報)
・他社から電力融通を受けても、需給がひっ迫する電力会社の供給予備率が3%を下回る見通しとなった場合、政府から、当該電力会社の管内に対し、警報を発令。
・翌日行う可能性のある計画停電について電力会社から公表する。
※当日早朝や午前中に大型発電所の計画外停止が重なった場合等においては、急遽、警報を発令する場合がある。

■当日9:00目途
●需給ひっ迫警報の発令(続報)
・当日9:00を目途に政府から発令。その後も需給状況の変化を踏まえて、必要に応じ、 続報を発令。
※第1グループ(8:30~)から計画停電を実施する場合は、9:00の警報の発令は行わない場合がある。また、必要に応じ、9:00以前に続報を発令する場合がある。なお、需給ひっ迫のおそれが解消されたと判断される場合には警報を解除する。

■計画停電開始の3~4時間前
●「緊急速報メール」発出
・引き続き、需給のひっ迫状況が解消されない場合、計画停電を開始する可能性が ある時間の3~4時間前に、政府から「緊急速報メール」を発信し、電気の利用を 極力控えることを要請。
※緊急速報メールは、早朝・深夜の時間帯等、需要抑制効果が見込めないと判断される場合には送信しない。

■計画停電実施の 2時間程度前
●・引き続き、需給のひっ迫状況が解消されず、最大限の融通を受けても供給予備率が1%程度を下回る見通しとなった場合、計画停電を実施する可能性がある時間帯ごとに、その2時間程度前に、電力会社から計画停電の実施を発表。

※大型発電機の計画外停止が重なり短時間に需給がひっ迫した場合等においては、警報や緊急速報メールを発令することなく計画停電を実施する場合がある。


先日の【今夏節電対策の政府改定案などなど】の中にあったいくつかの資料のうち、計画停電周りについてピックアップ。昨年の東電・東北電管轄でのどたばと比べれば、経験が随分と活かされているなという感はある。まぁ、「準備はしたけど徒労だったね」ってのが一番なんだけどね(ちなみにこういう計画・指針が立てられている時点で「電力は不足状態にある」という事実は認識しておくべきである)。

問題なのは資料の下にさりげなく書いてある点。

北海道電力管内については、北本連系線等が計画外停止した場合等においても、更なる発電機等の計画外停止等が停電(計画停電や場合によっては不測の停電)につながる可能性があるため、その旨を速やかに周知する。万一、不測の停電が起きた場合にも、速やかに計画停電に移行する。


北海道電力管轄は他の管轄とのやりとりができるのは基本的に1連系線のみ。そして昨年も実際にトラブルを起こしている。その観点でいくと、北海道電力管轄のリスクはかなり高い。夏場の電力需要増加は他の地域ほどではないから安心だ......というわけにはいかない次第。

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このページは、不破雷蔵が2012年6月30日 08:49に書いた記事です。

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