【更新】王子製紙など、北海道での地熱発電事業調査へ

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[王子製紙、大林組と組み地熱発電の事業調査 今秋に北海道で]

↑ 美瑛山林位置図



王子製紙は12日、大林組と地熱発電の共同調査を始めることで合意したと発表した。今年秋から、王子製紙が北海道中央部の美瑛町に持つ社有林に地熱発電に適した量のマグマだまりがあるか調べる。国内で紙の需要が落ち込むなか、地熱発電への参入により、資源・エネルギー分野で新規事業を育てたい考えだ。

王子製紙は国内で、民間企業としては最大級の19万ヘクタールにのぼる社有林を持つ。美瑛山林(3152ヘクタール)の調査費用は少なくとも数十億円かかるもよう。



王子製紙と株式会社大林組は、王子製紙社有林の美瑛山林(北海道上川郡美瑛町:3,152ha)において地熱発電の共同調査を行うことに合意しました。

地熱発電は、地下深部から供給される熱源により温められた熱水・蒸気を利用する発電方式で、温暖化ガス(CO2)の排出が少なく、安定した発電量が得られる再生可能エネルギーとして注目されています。

美瑛山林は、国の調査により、エネルギー量の高い地熱貯留層があることが判明しており、この度の共同調査では、重力・電磁探査等の地表調査を実施して地熱ポテンシャルを確認します。調査の結果、同地域が有望であると確認された場合、更なる調査を進め、事業化への検討を進めていく予定です。

王子製紙は、グループ資源を活用した資源環境ビジネスの一層の拡大を目指しており、発電事業はその大きな柱の一つと考えております。また、既にグループが保有する水力発電所や、各工場のバイオマスボイラー等を活用した発電事業を行っており、北海道に所有する6ヶ所の水力発電所のリフレッシュに約20億円を投資するなど、発電事業の強化を図っております。

今回の地熱発電共同調査も発電事業の一層の強化を目指すものであり、バイオマス・太陽光・風力などの再生可能エネルギーを活用した発電事業についても拡大を図ってまいります。


製紙工場では大量の電力を用いることから、発電回りにも深い関係を持ち、事業化も果たしている。紙周りに関するバイオマス系がメインだけどね。【非化石エネルギーの利用】などにもあるけど、化石エネルギーの使用は半分程度でしか無い。自前の水力発電所も持っている。

今回の地熱発電回りのサーチもその流れ。技術投資をしこたま行い効率性を上げていけば、面白いことになりそうな気もするのだけどね(水力と違って、「何時無くなるか分からない」というリスクはあるけど)。

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このページは、不破雷蔵が2012年6月14日 07:45に書いた記事です。

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