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[〈おわび〉四国電力、点検怠った事実なし 記事に誤り(魚拓)]

↑ 〈おわび〉四国電力、点検怠った事実なし 記事に誤り
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〈おわび〉四国電力、点検怠った事実なし 記事に誤り

朝日新聞は9日、四国電力が橘湾(たちばなわん)火力発電所の自主点検を怠っているとする記事を配信しましたが、記事の主要部分に誤りがありました。

記事には、四国電力について「ボイラーにつながる配管内部の劣化や損傷を、少なくとも年2回チェックすることになっている。点検には1週間以上運転を止める必要がある」とありますが、電気事業法には自主点検の時期や回数などの規定はなく、記事で指摘したような法令違反は四国電力にはありませんでした。ボイラーは経済産業省令で定められた頻度で運転を止めて点検し、配管などについては社内規定に基づき箇所ごとに点検しています。

法令や火力発電所の点検の仕組みについて記者の認識に誤りがあり、全体として事実と異なる記事を掲載してしまいました。誤った事実認識を前提に関係者や専門家のコメントをいただき、その引用にも不正確な点がありました。四国電力と関係者、および読者の皆様に深くおわびし、この記事の全文を、見出しを含めて削除します。

阿部圭介・朝日新聞大阪本社編集局長の話 今回の問題には、記者の思い込みやチェックする際の確認不足もありました。四国電力や関係者、コメントをいただいた方々、読者の皆様におわびします。再発防止のため今後、より一層、事実確認の徹底に努めてまいります。

※今件は内容的観点から「報道記事」ではなく「リリース」と判断し、その全文を掲載します


先日【「四電関係者」って誰だろう】で伝えた、朝日新聞の誤報......というよりは捏造と表記した方が正しい......記事の件。読売新聞で[朝日新聞おわびと削除...四国電力の記事に誤り]という話があり、調べてみたら確かにウェブ上にも上記の話が。

お詫びの文面をよく読むと色々とマズい話が出てるんだよね。前提となる四国電力関係者の話が「誤った事実認識」とあるので、「関係者への取材」そのものが全くなかった(脳内取材)か、記者がトンチキな理解力しか持ってなかったということになるし、それを前提とした専門家・関係者からのコメントでも「不正確な点」があるとしている。

「捏造報道」と言われても仕方ないよね。そもそも認識の誤りレベルで、あそこまでの記事を創れるかしら。

あるいは良く言われている、「最初に結論を決めておいて、そこから取材を始める。取材過程で別の話が出てきても、自分が決めた結論に誘導する」ってのを図らずしも実証してしまったことになるのかな。

「夕刊だから大して注視もされないだろうし」とか軽い考えもあった......とは思いたくないけどね。普通の企業なら名誉棄損で訴えられてもおかしくないレベルだよね。二重の捏造やったわけだから。


自称する「クオリティー・ペーパー」には違いない。どのような「クオリティー」かは、読者一人一人が判断するって次第。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2012年4月12日 12:54に書いた記事です。

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