アドレナリン放出型アドベンチャースポーツの「本家」ニュージーランドのとある企業が、鬱憤の溜まったドライバーにお薦めの「ストレス発散サービス」を提供している。――戦車で自動車を踏み潰す、というものだ。
ニュージーランド南島クライストチャーチ(Christchurch)の企業「タンクス・フォー・エブリシング(Tanks for Everything)」が所有するのは、戦車8台に兵員輸送装甲車、ジープによる「一部隊」。最も大きな戦車にかかれば、ファミリーセダンなど甲高い金属音とガラスが粉々になる音を立てながら、まるでパンケーキのようにぺちゃんこに潰れてしまう。
「戦車で何かを押しつぶせば、抑えていたフラストレーションが発散されると思うよ。特に嫌なことがあった日なんか、ストレス発散に最高だ」と、同社オーナーのジョナサン・ラヒーニアリー(Jonathan Lahy-Neary)氏。
イチ押しは1970年代初頭にベトナム戦争でオーストラリア軍が使用していた重量52トン、ロールスロイス(Rolls Royce)社製V型12気筒エンジンの英国製戦車「センチュリオン(Centurion)」だ。
旧ソ連時代のT-55戦車もある。青々としたニュージーランドの丘にはまるで不釣り合いな姿だが、同社のマシュー・サンドランド(Matthew Sandland)氏によれば、ハンガリーの兵器ディーラーから驚くほど簡単に購入できるという。
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