「1週間に4時間しか働かない人の仕事術」なる言葉に目が留まる

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80対20の法則の適用

時間管理は多くの場合、与えられたことをいかに効率良くかたづけるかであるが、実はあまり効果がない。もっとずっと重要なことがある。やるべきことを減らすことである。

80対20の法則というものがある。パレートの法則とも言う。20%の労力が、80%の結果を生んでいるというものである。あるいは、20%の人が、80%の成果を生んでいると言い換えることもできる。

2004年に私の会社は15ヶ国120の会社に製品を卸していた。その中の5社が利益の95%を生み出していた。しかし、私は残りの115社のために自分の時間の大部分を使っていた。

そこでまず、115社にこちらから働きかけることをやめた。注文は受るが、営業活動はしない。そして、注文はFAXでだけ受け付けるように変え、電子メールや電話では受けないことにした。そして、5社については業務の共通点を洗い出し、業務効率を向上させた。

その結果、私が使う時間は週60時間から週2時間に減った。このように変えてから2週間で利益は20%増えた。

自分の活動のどの20%が、80%の結果を生んでいるのかを見極めてることだ。そして、残りを大胆にかつ極力切り落とす。そのなかには瑣末でないことも含まれるだろうが、時間を使うには値しない。そして、重要な20%の活動の中から重複作業を見つけ出し効率化するのだ。


動画も含めて、多分に大本の講演者=執筆者のプロモーションも兼ねた講演会の内容をまとめたもの。その本が二つ目のアマゾンリンクの洋書ね(日本語訳されたものもあるんだけど、翻訳に対する評価が散々だったので敢えて載せず)。まぁ興味がある人は是非原書を入手するなり、関連する動画をチェックしてほしいけど、要旨は今回紹介した元記事で大体取得できる。

何も仕事なりプライベートなりにそのまますべてをすぐに当てはめろ、というのではなく、その発想法を会得しなきゃ、と考えるのが一番だね。出来ること・自分が費やせる時間は限られているのだから、費用対効果の低い、効率の悪いものは優先順位を下げた方が良いという話。

一つ気をつけなきゃいけないのは、「費用対効果」の算出の際に、表向き・一面だけの数字を当てはめてしまう事。これをやらかしちゃうと、短期的にはプラス効果が出てくるけど、中長期的には大きなマイナス面も露呈する。昨年の震災直後に小売店の多くから品物が消えたのは、消費者の買い占めよりも、コスト削減に注力しすぎたからという意見があり(

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このページは、不破雷蔵が2012年1月 8日 07:50に書いた記事です。

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