【更新】パルシステムなどの食品宅配メーカー、「食品と放射能問題検討共同テーブル」開始

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[パルシステムなど、「食品と放射能問題検討共同テーブル」を開始]



食品における放射性物質の規制値はいかにあるべきか?
「暫定基準見直し」を国まかせにせず、「公的基準」の考え方と物差しづくりを、4団体共同で進めます!

「食品と放射能問題検討共同テーブル」を開始します


【主旨】
一、3.11 東日本大震災直後に発生した東京電力福島第一原発の事故は、広範囲にわたって大地や海を汚染しました。一部食品から高濃度の放射性物質が検出され、生産者も消費者も大きな混乱に陥りました。しかも国が設定した暫定基準は、不幸にも国民の信頼を得るものとはなりませんでした。ただ流通・販売者が当面の判断として受けとめたことと、測定結果の情報公開が伴ったことにより、混乱への一定の歯止めとしては機能したと言えます。

二、しかし事故から8ヶ月が経過した今日、暫定基準は未だ「暫定」のままであり、流通・小売業界ではそれぞれに消費者に対する流通責任を明確にすべく、自主的な判断基準を設定する方向で推移してきました。これはまさに「公」の基準が国民に信頼されていないことを示しているものに他なりません。

三、私たち4団体もまた"適正な基準と情報開示"のあり方を模索してきたものですが、いま求められているものは、生産者・消費者の選択に貢献できる適切な情報提供であり、行動の支えとなる考え方と科学的知見の整理であり、国民レベルでの放射能に対するリテラシー・判断能力の向上に寄与する「指標」の提示だと考えます。不安の中で収穫を続ける生産者にも、日々食材の選択を迫られている消費者にも、共通の指針となるものが一刻も早く示される必要があります。

四、今般、厚生労働省はようやく暫定基準の見直し作業を開始しました。遅きに失した感は拭えないものの、これから進められる「公」の基準検討は、何としても広く国民(消費者・生産者)に信頼されるものにならねばならないと切に願うものです。本共同テーブルでは、厚生労働省の見直し作業の迅速化もあわせて求めていきます。

五、以上の認識に基づき、私たち4団体は、「食品に含まれる放射性物質の規制値(基準)」とはいかなるものであるべきか、を共同で検討する場を設定しました。この検討作業によって、放射性物質の規制値(基準)のあるべき姿を提示したいと考えます。それが「公」の基準検討を補完するものになれば幸いであり、あるいは対立するものになったとしても、国民レベルでの健全な議論に寄与するものとなることを確信し、検討を開始します。


要は「"今の"国の施政はどうにも信頼できないし信頼されてないので、うちらの商売も上がったり。うちら独自で基準値の検討始めるし、その結果を公知して国にも要請するぞなもし」というところ。個々の行政機関もそれなりの経験・実績・技術はあるんだけど、上が責任を一切取らないし指示もないものだから、右往左往してるばかりか、リソース(主に最適化・時間の面)で無駄遣いばかりしてしまっている感は否めない。まぁ、報道や一部「専門家」らによる「煽り」も一因なんだけどね(さらにいえばこれまでの過度な「タブー視」の反動で、世情全体がショック状態にあるのだと思う。これは遠因として【震災と被害と反対派と】でも指摘している通り、「反対派」に責を帰するところが大きい)。

さて具体的にどのような値が出てくるか。検討の際に、奇妙な「学者」や「専門家」に首を突っ込まれて、信頼度を奈落の底に突き落とすようなことは、謹んで欲しいなあ。

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このページは、不破雷蔵が2011年11月22日 08:32に書いた記事です。

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