【更新】二酸化窒素をほぼ100%除去...トドマツの葉油で・エステー開発

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[「クリアフォレスト」事業を展開 環境汚染物質に対する濃度低減効果がある「機能性樹木抽出液」を開発]



エステー株式会社のグループ会社である『日本かおり研究所株式会社(本社:東京都新宿区/代表取締役:金子俊彦)』は、〔樹木精油を利用した環境汚染物質の無害化剤〕について、独立行政法人森林総合研究所(理事長:鈴木和夫/代表研究者:樹木抽出成分研究室長 大平辰朗)と共同で研究、開発を行ってきました。

この研究成果として、これまで自然廃棄されていた樹木の残材を有効利用して、樹木の香りで空気の質を改善する画期的な「機能性樹木抽出液」を作り出すことに成功しました。そして、この「機能性樹木抽出液」を抽出するために開発したのが、省エネルギー型抽出機「マイクロ波減圧コントロール抽出装置」です。

日本かおり研究所では、この「マイクロ波減圧コントロール抽出装置」から作り出される「機能性樹木抽出液」を多方面で活用するための新事業として「クリアフォレスト」という技術ブランドを立ち上げ、展開します。

(中略)

3.環境汚染物質浄化剤
これまでの研究において、葉から取れる精油に強い活性作用があることがわかりました。この精油は、車の排気ガスなどから出る環境汚染物質の二酸化窒素(NO2)等を除去する働きを持ちます。特に北海道を林地とする北海道モミの木(トドマツ)の葉油は、混合120分後の除去率はほぼ100%に達します。

〔樹木精油を利用した環境汚染物質の無害化剤〕は、独立行政法人 科学技術振興機構(略称:JST/理事長:北澤宏一/本部:埼玉県川口市)が事業展開をしている産学連携・技術移転支援事業における独創的シーズ展開事業の一環で、2007年から日本かおり研究所と森林総合研究所とで研究、開発を進めてきました。この他、石油や石炭などの化石燃料を燃焼する際に燃料に含まれる硫黄と酸素が反応して生成される二酸化硫黄(SO2)、有機化合物の一種であるホルムアルデヒド(HCHO)などの環境汚染物質の濃度を低減します。


トリガー記事は10月10日付の読売記事[モミの木の油、大気汚染物質を無害化...エステー]。二週間前の発表を今更なぜ......というか恐らく新聞本紙ではコラム的な記事展開をしてて、そのほんのさわりをネット上で10日に公開したっぽい。

モミの木(トドマツ)の葉で創られる油によって、二酸化窒素を除去するだけでなく、各種有害な汚染物質の濃度低減効果もある、と。どうもリリースの形状からするに、どこかで研究レポートなりパワーポイント形式のプレゼンで公開されたものをリリースとして公開したっぽい。その大本にはさらに詳しいデータがあると読んでるのだけど......。

効率や精製後の物質の処理などの問題も上手い事いくようなら、トドマツの樹林も合わせて(元々伐採した時に出る残林処理が目的だったので、本末転倒になるけどね)色々と面白い事になるかもしれない。

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このページは、不破雷蔵が2011年10月11日 08:21に書いた記事です。

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