たばこの値上げは「まだ」もったいない

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↑ 紙巻きたばこ月次販売実績(億本)
↑ 紙巻きたばこ月次販売実績(本数・億本)
↑ 紙巻きたばこ月次販売実績(販売代金・億円)
↑ 紙巻きたばこ月次販売実績(販売代金・億円)


「個人の思いをそのまま口にしてよいのは学生までだよね」「思い付きでしか政策語れないんじゃね?」「フラッシュアイディアそのものは別にかまわないけど、それを即時実行できると誤解してそのまま公的な場で口に出されたらたまらないよね」という話はともかくとして。先日まで「またたばこ値上げすりゃ財源確保できるんじゃないのかな」という話が持ち上がっていた。

結局これもまた「個人の想い」的な感じで棚に挙げられた形となっているけど、統計的に見ても「今の時点で」値上げをするのは少々もったいない。昨年10月の大規模値上げより前の、過去2回の値上げにおいては「値上げ」「販売本数が減るけど、値上げ分でカバーして、売上はプラスになる」「さらに本数が減って、値上げ分でもカバーしきれなくなる」「本数も売上も減る」「低迷」というパターンを繰り返しているのネ。

で、今回の値上げでもそれと同じようなパターンの途中経過的な動きが見えている。まぁ今回は値上げ幅がダイナミックな形になったし、途中震災だの節電だので色々と妙な変動値が加わったので、動きがやや微妙な形になっているのと、「本数も売上も減る」にはこれまでよりも長い期間がかかりそうなのだけど。

いずれにしても今現在は、一応「販売本数が減るけど、値上げ分でカバーして、売上はプラスになる」で、値上げの恩恵を財務的に受けられている状態なのよ。この時点での値上げはまだ早い。「本数も売上も減る」、具体的には「本数の減少が激しくなり、たばこの値上げ分ではカバーしきれなくなる」時点で値上げに踏み切るべきかなあ、と。

来月9月とその次の10月は昨年の値上げ前後のイレギュラー値があるので、前年同月比はあまり当てにならないとして、まぁ、来年頭以降あたりから考慮していいのではないかな。もちろん値上げするとして、の話だけどね。

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このページは、不破雷蔵が2011年9月18日 17:18に書いた記事です。

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