逃げきれなかった訳(わけ)

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【東日本大震災 津波調査(調査結果)】



亡くなった方が、なぜ津波から逃れる事ができなかったのか、その思い当たる理由を聞いてみました。

最も多かったのは「避難経路に渋滞やがけ崩れなど障害があった」という回答で、亡くなった方全体の18%にのぼりました。自由記述していただいた中にも「渋滞で身動きが取れず車ごと流された」という回答がいくつか見られました。向かう避難場所が分かっていても、途中で障害に遭う事もあると念頭に置き、複数のルートを把握しておく事が生死の分かれ道となったようです。

また、避難の際には、徒歩で(走って)逃げた方も、車を利用した方もいらっしゃいましたが、それぞれにメリット、デメリットがありました。徒歩で逃げる場合、車列の渋滞が発生しても、脇道に逸れるなど方向転換も臨機応変にできます。場合によっては、道ではない所を通る事も可能です。その一方、人の足では、やはりスピードが出ず、例え全力で走っても津波に追い付かれてしまったという例も回答に寄せられました。

車で逃げる場合、ある程度スピードが出せて、数人がともに逃げる事ができるので、近くに高台も高い建物もない場合は有効です。ただ、走行できる所が車の通れる道路に限られてしまうため、道が渋滞やがけ崩れなどでふさがれてしまうと身動きが取れなくなる事があります。自分の自宅や職場などから避難場所へ向かうルートの状況を具体的に想定して、いざという時の避難する手段を考えておきたいところです。


先ほど本家サイトで挙げた【生死を分かつ数分の差...東日本大地震での「津波からの避難開始時間」をグラフ化してみる】のリリースから。具体的数字が掲載されておらずグラフが生成できなかったので、こちらで覚え書き。状況によってどの手段を使うべきかってのは分かれてくるんだろうけど、単身の場合はバイクなどが無難なのかなあ、と思ったりもする。難しいところだよねぇ。

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このページは、不破雷蔵が2011年9月12日 12:33に書いた記事です。

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