酸と顔料で土中のセシウムを効率良く回収・産総研が手法開発

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【産総研、酸と顔料で土中セシウム100%回収】
【土壌中のセシウムを低濃度の酸で抽出することに成功】
【プルシアンブルーを利用して多様な形態のセシウム吸着材を開発】



産業技術総合研究所の研究グループは、土壌中のセシウムをほぼ100%回収する技術を開発した。酸の水溶液に土壌を入れてセシウムを抽出した後に、顔料のプルシアンブルーで吸着するという手法。福島第一原発の事故で拡散した放射性セシウムで汚染された土壌の浄化や、廃棄土壌の体積を減らす手段として期待される。

関東平野で標準的な濃度である2ppm(ppmは100万分の1)の非放射性セシウムを含む土壌を、希硝酸の水溶液に入れて200度Cで熱処理したところ、ほぼ完全に土壌中のセシウムが抽出できた。上澄み液を取り出して、8ナノ―10ナノメートル(ナノは10億分の1)のプルシアンブルーの粒子を入れると抽出されたほぼすべてのセシウムが吸着された。


プルシアンブルーっていう顔料を使う手法は以前【顔料でセシウムを浄化する技術、ずっと前からあったのネ】で紹介したように、初めての話ではないわけで。今回産総研が発表したのは、その有益&効率的な利用方法......というか洗浄手法だね。これと前日紹介した【粘土に溜まるセシウムの性質を活用した水洗浄での除染】あたりを併用すれば、結構良いところまで行くかもしれない(理論上、小規模レベルでは無く、実用レベルで、という意味で)。


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このページは、不破雷蔵が2011年9月 9日 12:44に書いた記事です。

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