確信している、けど何もしていなかった

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【見えない原発代替策 エネルギー安保大きく後退】


そのあおりで電力大手EnBWは今年上半期(1~6月)、5億9千万ユーロ(約650億円)の損失を計上。RWEも1億5千万ユーロの損失を見込み、両社を含む電力3社は政府相手に、損失補償や核燃料税差し止めを求めて提訴した。

緑の党出身のウンターシェテラー州環境相は「電力会社はどれぐらい電力不足が生じるのか見当がついていない。冬の電力需要のピークを原子力でまかなうという発想を変えて、電力消費を抑える必要がある」と強調する。

だが、日照時間が減る秋や冬には太陽光による発電量も減る。今年と来年の冬に深刻な電力不足に陥るのは、ほぼ確実とみられる。

地元シュツットガルト商工会議所のヘルベルト・ミュラー会頭も、「緑の党は自らの信じるところを確信しているだけで実行に移す具体的な計画は何ひとつ示さなかった」と手厳しい。


太陽光エネルギーの買取周りなど、【「ドイツやスペインは電力を定額で買い取って太陽光発電に大成功」という話の真実】で紹介したように、エネルギー政策関連では、ある意味日本の先を進んで、実証実験をしてくれているドイツやスペイン。原発とその代替発電に関しても、ドイツの現状は今の日本の先を進んでいる。確信して妄想するけど、具体的かつ実現性のある(「実現性がある」という妄想によるところや、裏付けのとれない・実証済み事例で否定されない話ではなく)話は提示しないとか、どこかで聞いたようなものばかり。

「何かをしているふり」と「何かをしている」とは別なのよね。「何かをしているふり」でも、その「ふり」がばれなければ、多くの人の賛意を得られるかもしれないし、懐も温まるかもしれないけどさ。

まぁ、あれだ。「エビの養殖をしている。利益は山ほど出る。投資しないか」と「実際には自転車操業で、養殖などしていなかった」とか、「電話ビジネスをしている。権利を取得すれば普及で山ほど儲かる」と「実際には自転車操業で、各事務所の電話回線はほとんどダミーだった」とかね。

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このページは、不破雷蔵が2011年8月 6日 07:19に書いた記事です。

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