【更新】それはまるでドミノ倒しのように...中東で広がるデモ

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[中東:イランなど各地で反政府デモ エジプトに触発され]



長期独裁政権を打倒したエジプト政変に触発された反政府デモが14日、周辺の中東諸国に拡大し、現地からの報道によると、イランで参加者の2人、バーレーンでも2人が死亡した。イランの大規模デモはエジプト政変後初めて。また、イエメンでは4日連続でデモがあり、警官隊と衝突する事態になっている。

イランの首都テヘランでは14日、アフマディネジャド政権に反発する市民ら数千人がデモ行進。ファルス通信によると「扇動者」の発砲などで2人が死亡、多数が負傷した。治安部隊が催涙弾などでデモ隊に応酬し数十人を拘束している模様だ。


【国債・公債のデフォルト確率上位国をグラフ化してみる(2011年2月15日版)】でも触れたけど、チュニジアの「ジャスミン革命」をきっかけに連鎖反応を起こしている中東などの新興国でのデモは、エジプトの政変で勢いが付く形になってる。そのせいもあり、各国の国債デフォルト確率計算の上で、新興国の値が軒並み上昇中。

良く「ソーシャル革命」云々言われてるけど、確かに「情報伝達ツール」としてソーシャルメディアが使われているってのはある。これは以前から何度も書いているけど、携帯電話などモバイル端末の急速な普及で、新興国の多くの人が不特定多数の人との間での情報の発信・受信ツールを得られるようになったから。この現象は「ベルリンの壁崩壊」のそれに近い。

それともう一つ欠かせない要素として、昨今の商品市場の高騰によってこれらの国の庶民の生活が圧迫されているという事実。記事では半ば意図的にコーヒー豆の値上げ絡みの記事を掲載して商品価格の上昇懸念をも示唆しているけど、値上がりを続けているのは何もコーヒー豆だけじゃない。気象変動や裏作など多彩な事由があるけど、大きな要因としてはやっぱり中国の囲い込み・消費急増を無視できない。倫理の伴わない成長は暴走を産み、暴走は他との不協和音を産む。

あと、一連の動きで日本国内の「革命大好きフリスキー」世代の一部にはいきり立っている人がいるけど、その世代の人たちが考えているような「お花畑時代が望んでいる、単に世の中ひっくり返して官公庁に赤旗立てちゃえ」的なものとはワケが違うことを知っておく必要があると思う。ある意味もっと純粋な、知らなかった情報(上のような、食料品の高騰絡みの話とかね)を知って意見を交わし合い、その上で動いた状況だから。

中国や北朝鮮がキツい情報管制敷いているのもこの辺が遠因と考えるのが妥当、かな。まぁ報道機関がグルになって偽りの情報流しているってのは、「今の」日本もおな(ry

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このページは、不破雷蔵が2011年2月16日 12:50に書いた記事です。

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